ドタバタ劇のこの時期ですが、ようやく予算書の提出ができました。 とはいえ、担当役員への説明もせずに書類を出しているから説明責任を 問われるかもしれない。
提携先との話し合いに決着を見ていないから基本方針も定まらぬ中の 数値提出なので、ある意味エンピツ舐めたものとなっている。それでも 許されるだろうと思います。だれも数値に対して口を挟めないであろう ことが、事業の不安定さを表しています。事業環境をマジメに理解して いる人がいないってことね。
そういえば、今日どこぞのリサーチ会社から問い合わせの電話がありま して、同僚が電話を取ったのですが、その内容たるや、
「おたくの事業はこの3月で提携解消するんですって?」
というもの。同僚も口がうまくて、
「え?そうなんですか?」
などとトボケた反応をすると、相手さんは困惑した様子だった。 どこで仕入れた話なのかは定かでなかったようですが、競合先なのか、 客先筋なのか、いずれにしても業界筋から仕入れたネタであるようです。 ここでマジメに受け答えをしてしまうと、あることないこと噂されかね ませんし、まだ決定事項ではありませんので、同僚のすっとぼけはこの 時期としては正解問答。決まってもいないのにあたかもそうであるかの ように話をして会社にとって不利益になるようなことになるのが一番 最悪のストーリー。推測が現実のものになってしまうから。
景気において心理的に不安になり倹約行為をしていると、それが全体に 行き渡って本当に不景気になってしまうということと同じかな。提携を 解消するとは決まっていないのに、噂が先行したがためにそうせざるを えなくなるかもしれないからね。
ウチの会社が提携している装置は、シェアとしては競合他社にはそれ程 脅威とはならないかもしれないけど、放っておいても問題にならないかと いえばそうでもないというやっかいな機種。成熟機種と新機種とがあり ますが、成熟機種の方は既存のプロセスを取り扱う装置。長期的には いずれ無くなっていくであろうプロセスを取り扱う装置なので成長性は ないんですが、広く行き渡っているせいもあり、アフターサービスでの 収益はまあまあです。新機種の方のプロセスは、世界では3社ほどしか 取り扱っていない機種。1社は高価で高性能装置。もう1社は安価で 性能が限定的。ウチの提携先は中途半端に高価で幅広い性能を保有して いるというもの。そこが売りでもありネックでもある。つくばのとある R&D会社に採用されたもんだから、日本における影響は大きいと感じ ているんじゃないでしょうか。競合他社は。
ま、細かいことは置いといて、もともと成熟機種は業界筋では認知度が あった。そのネームバリューがどれほどのものかを知らないウチの経営者 は、将来の事業に与える影響がどれほどのものかを知ろうとしない。 成長性が現状では認められないし、短期的な収益の見こめる事業ではない ということで社内のコンセンサスとして否定をされてしまったところが 現場を預かる我々としては不満なところ。ウチの会社が不得意としている 分野の技術習得と客先認知が当初のお題目だったのが、収益を期待される 事業に置き換えられたところからおかしくなったんでしょうかねぇ。
会社の業績が苦しい時にはなりふり構わずシンドイ事業を切り捨てるとい う姿勢が問われているのかもしれません。会社としての戦略を問われて いるのかもしれません。というか、無い。(苦笑)
戦略の無い事業は単にお荷物でしかないですからね。
経営に口出しできる技監の方なんは、技術的には正直言ってついていけない けど、ウチの会社にとっては長期的にはメリットのある新規事業だという 認識を持ってくれておりますから前向きに捉えてくれています。役員連中 (社長や副社長含む)は頭であれこれ考えるだけのいわゆるエリート集団 ですから現場の声(当然ながら客先も含まれます)を軽く見ています。 こういう人たちをうまく説得できなかったわれわれの責任なんでしょう けどね。結局のところ。
こんな時期なんで、軽々しく決まっていないことを口にすることだけは 謹んで対処しなければ。対外的にも社内的にも。(敵は社内にもゴロゴロ おりますから、足元をすくわれないようにしないとね。)
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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