しむちゃんのつれづれ日記
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2003年02月27日(木) ハウステンボスも先送りのいい例かも

長崎県佐世保市にあるハウステンボスが企業再生法を申請しました。
これは事実上の経営破綻、つまり倒産です。倒産との違いは、この再生法が
適用され、スポンサーが見つかると、文字通り再生の道が開かれることに
なります。以前とは経営や事業スタイルに変化が出てくるものの、ハウス
テンボスという名前や形は残ることになります。

このハウステンボスへは2回ほど行ったことがありますが、1回はヨソの
職場の旅行にくっついて行った時。もう一度は実家の母親を連れて行った時。
実家は久留米ですから高速を使っていけば2時間もかけずに到着しますので、
首都圏でのディズニ−ランドに行くのと時間感覚としては同じです。でも、
このハウステンボスが破綻した理由は、リピーターの確保ができなかった
こと。地方のテーマパークの宿命ともいえます。

近隣の地方だけでは量的に少なすぎる。だから遠距離からの集客をしてきたの
でしょうが、「また行きたい」気持ちにさせてくれなかったようです。事実、
自分もまた行きたいと思ったかというと、そうではない。高いお金を払って
行くからにはそれなりに楽しみたいのですが、ここは遊園地と言うより観光地。
観光地には高いお金を払わなくても他にもいっぱい観光地はある。地形や建物
でヨーロッパの雰囲気を味わうところにすぎないと思えます。要するにバブル
の発想なんです。お金がかかり過ぎているんです。

歴史もないので新しさが妙に目に付いてしまって、逆に違和感すら感じるほど。
こうなると観光地というスポットではなくなるんですね。

ネガティブなことばかり書きましたが、地元にとってはテーマパークという
のは波及効果として観光収入が生じます(ついでに買い物をしたり寄り道を
したりしますよね)から、集客力が大きいほど期待をします。そのあたりは
大型店舗のスーパーとは見方が違うところ。地元に訪れるのは閑古鳥だけだし。

そういう意味では地元と利益を共有する立場にあるテーマパークですから、
独自採算というよりも地元と分かち合うことも必要ではないのでしょうか。
地元は地元で利益の一部を投資という形で態度を表明してもいいのではないで
しょうか。それなしに利益だけを受け取ろうなんてムシのいいことを言っても
結果が悪ければ残るのは廃墟だけなわけだし、いいことありません。

このことは公共工事にも言える話で、地元のメリットだけを主張して政治家を
利用するのは地元の身勝手としか言いようがない。そこで使われるコストは
ヨソの税金や財投からの支援なんだから。そもそも採算計画を立案する時点で
マトモな案を作ってさえいれば悪者扱いもされないで済むことなんだけど。

そのあたりの失敗コストのことを社会コストと言いますが、みずほ銀行の
債権放棄もこれに相当します。必要コストです。これをしなければ破綻をして
しまいますので、残りの債権すらも無くしてしまうことが考えられます。
しかも他の金融機関や投資家からの債権もあるわけですから、それらの代表
として最低限のコスト捻出で済ませているわけだから、社会的には批判される
債権放棄も、他の債権者や当事者であるみずほ銀行にしても、債権のゼロ化を
防ぐという意味では体力の許す限りやるべき行動といわざるを得ません。

でもリスクのミニマム化という観点では結果管理でなく、最初の時点、つまり
投資とか貸出をする段階での借り手の評価をきちんとすることでしょう。
人もモノもカネもきちんと評価することが基本でしょうね。間違っていたら
正す。これをきちんとすること。これを先送りにしてきたのがバブル後の
日本経済。無くした10年というのはこういうことです。

バランシートの健全化は急にやると血を見る。だから常に正しい評価をして
悪いところはその都度正す。これをガラス張りにすることが小泉内閣の構造
改革だと思っています。そういう意味でも先送り体質が日本経済の低迷を引き
起こしている要因のひとつだと言ってもいいでしょうね。仕組みの改革です。

ハウステンボスもそれをやっていれば・・・。(他人事じゃないが。)

はい。今日は晴れ。(東京地方)


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