| 2003年02月13日(木) |
どうせマイナス金利なら |
今の日本の経済状態が続けばどうなるか。 国家破綻という怖いことは置いといて、為替に関していえば円安方向。 つまり円の信用が低下するということです。
金利市場ではマイナス金利が発生しています。 これも円への信頼が落ちていることの表われ。 買いたいと思う人より売りたいと思う人のほうが多いんだから。
外銀はマイナス金利で調達した円は余ったお金だから日銀の当座預金へ 入れればいいのですが、本国からの指導で運用に出さなきゃならない。 だからここでもマイナス金利で貸し出す。(とはいえ最初に調達した マイナス金利より小さなマイナスだから、合わせるとプラスになる。)
お金の出し手は外銀もしくは地銀。 特に地銀の場合は地元で預金を集めて企業へ貸し出すことで収益を上げる 体質なんですが、その借り手である企業からの需要がない。そうなると 手元の資金が溢れてどうしようもなくなる。国債を買うにしてもほとんど 金利なんかないから短期運用としてはコストがかかる分だけ損をする。 これじゃいかんから仕方なく金利を払ってでも借り手を探す。異常です。
とはいえ、従来の考えでは異常だったのですが、現金を持つことが資産を 持つよりも価値がある現状(つまりデフレ)では、お金の流れが止まる ことを意味していますから、それでは金融機関の存在意義がないし、お金 の流れが止まると金融機関の収益チャンスがなくなることを意味します。 だから市場に流通させてお金の流れを止めないようにしているわけです。
こういう状況では預金集めと資金貸出のセットで収益をあげていた地銀の 生きる道を閉ざすことになりますから、他の方法を考えなければならない。 そうなるとターゲットは個人になるんでしょうね。住宅ローンの販路を 拡大しているところが多いのも、その表われでしょう。企業よりも信用 調査がやりやすいのでリスクも小さくて済む。
ここに政府の手が入るとおもしろいんですけどね。 つまりマイナス金利で貸出をし、その補填を政府が行うという図式。
同じように減税をする。減税といっても5%から3%とかいうことではなく、 マイナス5%というふうに大きく減税をして、その補填を政府が行う。
それらの補填は国債の発行によることではなく、政府通貨の発行によると いうのがミソ。借金をしないで景気回復のきっかけを作り出す。これらは お金のバラまきよりも長期に渡って効果が現れると予想されます。
お金を使うと得をすると思わせることが重要です。 上の例でいうと、お金を借りると得をするのでお金を借りれば今度はお金 を使うことになりますので消費が増える。企業も有利な借金で投資に使う。 借りっぱなしでも少しずつ金利分だけ減っていきますから、金利返済を していた頃と比べれば大きな違い。マイナス課税の場合だと実質の値引き になりますからお買い得感が出る。購買意欲の向上です。
公的資金や公共工事、郵貯の運用なんかで大損をくらっている現状に比べ れば、負担する費用としては経済にプラスの効果を幅広く与えることが できるという面で、これこそ税金支出の公平感を抱くのではないでしょうか。 しかも景気が上向けば税収も増える。税収が増えれば国債の発行も減ります から、国の台所事情も改善する。
ま、いいことずくめのようですが、どこかに落とし穴があるようですから それに気付かずに採用するわけにはいかないようなんですけどね。だから しっかりと研究をして、失敗するようなことのないところまでしっかり 議論がなされれば、これこそマジメに考えてもいい方法だと思う。どう?
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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