しむちゃんのつれづれ日記
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2003年01月21日(火) 景気を上向かせる政策が大事なんだが・・・

経済財政諮問会議が20日に決めた「改革と展望−02年度改定」では、
2010年代初頭のプライマリーバランス(国債関係費を除く財政収支)の
黒字化を引き続き目標と設定し、具体的には2013年度には黒字化する
ことになっています。

これは2005年度からデフレを脱却し、物価上昇率がプラスに上昇し、
税収増に貢献することが前提です。あくまで試算です。

デフレ対策と財政の健全化は今までの伝統的な手法で解決するならば、
当然のことですが裏表の政策です。つまり、どちらかを優先させるなら、
どちらかを犠牲にしなければなりません。特にアメリカ流インフレ下での
理論あるいは基準を使用すると、状況が違う日本では通用しないことは
明白であり、表向きな犠牲範囲だけでは済まないことが考えられます。

そういう意味では竹中大臣のやろうとしていることはデフレ圧力を押し
進めることであり、この内容に付いてはいずれ行わなければならないこと
なので、内容そのものを否定するつもりはありませんが、そのデフレ圧力
に負けない景気対策を考えておかなければ、マイナス方向をより下方へ
進めていくことになります。

もちろん、既得権益に縛られているロートルの自民党議員が言っている
ような公共事業やムダな株式の下支えなんかは論外ですが、今までやって
きた小手先政策では過去の繰り返しで何の意味もありませんから聞く耳は
持ちませんが、建前としては正しい政策を推し進めている小泉内閣を潰す
なんてことはしないで、正しいことは正しいことと認めた上で、それ以外の
経済手法で現在の内閣をサポートする方法を提言していくことが大事だと
思っています。それを取り入れてくれるようにね。

インフレターゲットなんかは自分としては賛成派なんですが、これは景気の
安定を目標としている日銀が認めるわけありません。安定というのは緩やか
な上昇のことを意味していますから、本来は現状をどうにかして打破して
いこうとしてなければなりませんが、いかんせん本気でデフレを改善して
いこうとする気概が見られません。

かといって、市場に供給されている貨幣が少ないかといえば、バブル期にも
匹敵する量が存在しています。なぜそれなのに景気が下向きなのかというと、
タンス預金やら銀行預金のような流通していない、いわゆる「死貨幣」と
言われる使われない貨幣が多く存在しているからです。これが回るように
ならないと景気は上向きになりません。お金を他の何かに、特に消費方向に
回らないと、貨幣の価値としてはモノよりも上回っている状態は改善する
はずもなく、借金はご法度、現金を持っていたほうが得だということで、
よりお金の価値が上がることになります。

モノを持っているよりお金を持っているほうが得だと考えれば、当然ながら
消費活動に向かうわけはなく、その状態を景気が悪いというのです。しかも
消費が減れば企業の業績も悪くなりますから収入も減ることになる。だから
お金はあるけど景気が悪いということではなくて、収入がへったことにより
お金がないから消費が出来ないということになっているんです。消費が
落ちているのは収入が減っていることに他なりません。だから収入が増える
ことを考えること、それは個人でもそうだし、全体的なこととしてもそう
だし。個人的には能力を上げて収入を上げる努力を、国全体としては政策と
して、国民に収入となる方法を考えてあげる。例えば減税もそうだし、お金
をばらまくこともそうだし。但し、その総量が不足すれば小渕内閣の二の舞
になるから、思いきって多額の(10兆20兆ではなく100兆200兆
レベル)支出を国民(企業も含む)に向かってやってみたらいいと思う。

ズルズルと結果の出ない経済対策をして積み上げてきた借金の額を考えると、
思いきったことをやろうとするなら、この1〜2年でそれぐらいの借金を
覚悟でやってみればいい。無責任な発言のように聞こえるでしょうが、効果
としては砂に水を吸われるような小さなものではないので、恐らくお金が
余って仕方がない状況になるんじゃないでしょうか。しかも国民の意識と
しては手元にお金が入ってくるわけですから、これは消費に向かう方向。
将来の不安もあるかもしれませんが、マインドとしては明らかに上向き。
労働意欲も沸くってなもんです。

これは目の前の小手先ではなくて、手法を選べば国の借金も、不良債権も
無くなる方向の考え方です。リスクは色々ありますから、そのあたりは
きちんとケアしなければなりませんが、人類が経験したことのないデフレ
を脱却させるためには、人類が経験したことの無い方法で対処することを
マジメに考えてもいいと思う。

ま、所詮、日銀が意図的にバブル崩壊を引き起こしたと考えれば、つまり
デフレをいち早く察知して、これを打破するためには戦争に変わる破壊的
な方法を考えていたとすれば、恐らく日銀の中ではアイデアがあるはずで、
今はそれを出す時期ではないと考えているんではないでしょうか。彼らの
頭の中には中央銀行が政府から実権を奪い取ることがあるでしょうから、
下手に自分のカードを出すわけはありません。だからいざとなった時まで
隠しているに違いありません。卑怯だけどね。

でも、それがあるとしても、政府にやれることには政府貨幣の発行という
合法的な手段があるんだから、破滅的な状況になる前に、使ってもいいと
思うんですが、なかなかそういう方向には行きそうにはありませんね。

いずれにしても、国民の平和と安全を守ること、それから国民の幸せを
願うのならば、苦しめることばかりをやるんではなくて、国民がいかに
この日本で幸せに暮らしていけるかを考えて実行していくかが政治家と
しての義務だと思うんですけどね。自治体レベルでも同じです。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)


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