| 2003年01月19日(日) |
やっぱ政府貨幣の発行かな |
構造改革は必要なんですが、これはデフレ対策とは対極的な政策。 構造改革をやればやるほどデフレ圧力が強まる。ということは、 一生懸命がんばって借金を返していても、不良債権を処理しても 減ることのない、むしろ借金が拡大して国民の生活を、国家財政を 圧迫することになります。
安易な国債発行で国や地方自治体の借金を増やし続けて、増やし 続けるということは返済の予定が見えてこないわけで、そうなると 信用の低下により国債、地方債の暴落も予想されます。暴落する ということは、それらを保有している銀行・生保が潰れることに なるし、新規の債券発行が難しくなり、新たな収入源が絶たれる ことになりますから、その時点で国家破綻を選択し、お隣の韓国が 経験したIMFの介入が入るか、あるいは政府貨幣を発行するか、 どちらかになると思われます。
そういった観点もひとつの理由として政府貨幣の発行を今の時期に 行うべしという意見が出ています。最悪の状態を迎える前に。
現在政府が行っている経済政策はアメリカの後追い。つまりイン フレ経済下で取られてきた政策であり、今の日本には馴染まない。 かつて人類が経験したことのないデフレ経済だからです。
金利はマイナスにはなり得ないから物価がマイナスになっても金利 はゼロ以上でしかありえないことから、モノよりも貨幣のほうが 価値が高い状況です。お金は使うより持っていたほうが得なのです。 これがお金を使わなくなった理由です。(他にも色々あるけど。)
じゃあ、構造改革は悪なのかというと、デフレ対策という点では そうかもしれませんが、システムを改善して、より効率的な、 効果的な仕組みに作り上げるという点では、いずれやるべきこと。 甘い汁を吸っても許されてきた時代をいつまでも肯定してはいけ ないという警鐘なんです。人はいつでも楽をしたいという本能を 持っていますから、苦言を言う人がいなければ楽をしがちです。 だから建前としては行うべし。
要するに、今までの伝統的な手法で経済対策を行っていては、何ら 効果がなかった反省から小泉総理が登場したわけですが、経済対策 すらなければ今の状況はもっと悪かったでしょう。そういう意味で 経済対策は景気の下支えをする効果があります。いかんせんバブル 崩壊の傷跡が大きかったせいもあり、それを埋め合わせるだけの額 には至っていなかったということです。投下する総量の問題です。 お金を注ぎ込む額が少なすぎたんです。だから効果として表われ なかった。10兆20兆では桁が足りなかったんです。そんなこと をダラダラとやってきて積みあがったのが今の借金です。
ただ、その積み上げを小泉総理に全責任を押し付けるのはあまりに 酷な話で、どうやってその借金を返すか、返す見込みの立つ政策を 打つことができるか、そのあたりを期待しなければならないと思い ます。現状を見る限りでは、借金が大きくなる政策ばかり。しかも 国民が苦しむ期限も提示されていません。こういう目で見れば、 小泉内閣は早く退陣して、景気対策を打ってくれる内閣に作り変え る必要があります。
一方では、古臭い、あるいはよっかかり体質の甘え構造を改善する べく立ち上がった勇気と影響は尊重しなければなりません。北朝鮮 に毅然としたあの姿勢も評価しなくてはなりません。だから政治と しては間違っていないんだけど、経済運営としては間違っている ということになるんでしょうか。そもそも政治と経済は切り離して 考えることは出来ないんだから、経済運営が間違っているならば 政治としても失敗といわれてもおかしくないんだけどね。
でも政治家小泉純一郎としては、歴代の首相よりもより国民に近い 存在だと信じておりますから、自身の利権に凝り固まった政治家 にはない臨機応変な、自由な動きが出来るんじゃないかと思います。
ある特定の集団を背景にした民主党のリーダーが首相になるなんて ちゃんちゃらおかしい話なんですが、個人レベルでは優秀な頭脳を 持っている民主党。自己破壊を起こす前に何とかまとまって欲しい。
いずれにしても、デフレ対策は時間的に猶予のない課題。 法的にも許されている政府貨幣の発行を考えて欲しいものです。 インフレを恐れる前に実行してくれ。
はい。今日は曇りときどき雨。(東京地方)
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