しむちゃんのつれづれ日記
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2003年01月11日(土) 外圧の必要性

なるほどねぇと思いました。

「坂本竜馬や勝海舟ら明治維新の英雄は外圧を利用して日本人同士の
殺し合いを仕掛けた人たちだ。」

これは、外圧を使って国内問題を解決しようとする発想を変えるべきだ
という、ソフト販売会社アシストの社長であるビル・トッテン氏の発言
です。誰も日本人のために日本を本気で良くしようとしているとは思え
ない、日本の価値観、やり方を基準にして考え、やはり問題というならば
いいのだが、そうでないように思えるというもの。

例えばBIS(国際決済銀行)規制というモノサシを導入することで、
この基準に到達しない銀行は、国の介入(つまり公的資金の注入)を行う
としているもの。こんなバカな基準は必要ないと言え、と。

ただこれについて言えば、日本にいる以上は日本語以外の言葉を知る
必要がない、と言っているのと同じ考えのように思える。ヨソの国を
知る必要がないなんてことは今の時代に通用しない。少なくとも海外と
商売をしている企業にとっては海外のスタンダードを知らずして商売を
するリスクが大きいことを知っている。あるいは国際的なルールを知る
ことにより、海外との取引で発生するリスクを最小限にとどめようと
する行動を取っています。

日経の用語解説からBIS規制についての解説を引用してみます。

”規制の狙いは、銀行が経営体力を上回るようなリスクを抱えて、経営の
健全性を損なうのを防ぐことです。自己資本が比較的薄いにもかかわらず
積極的な融資を展開し、資金量で世界の上位をほぼ独占した邦銀の存在感
に欧米諸国が警戒感を抱いたこともきっかけになりました。BIS規制の
導入後、邦銀は融資内容の見直しを迫られました。98―99年の金融
危機では大手行でもBIS規制での自己資本比率8%の維持が難しくなり、
公的資金注入につながりました。”

要するに国際的なスタンダードを受け入れることにより、邦銀は国の介入
を受けることにより、否応なく貸出先の選別をせざるをえなくなり、結果
的には厳しい時代になればなるほど苦しい企業の救済が出来なくなる姿勢
になってしまったことがあります。ここに銀行は本来の使命が薄れてしまっ
たという理由があります。(企業を育てる、生かすということね。)

邦銀の主戦場は国内ですが、資金調達先は国内にとどまりません。
ということは、海外の投資家からしかるべき評価をされるということで、
そのための指標として国際的な財務諸表が必要になるであろうし、BIS
規制を受けてそれを遵守していることで信用を得る。

日本の価値基準を大事にするというのなら、国内だけで生きてきた建設業
なんかがダメになったことをどう見るのか。国内のぬるま湯に浸かって
きた業界がダメになったことは、その経営の厳しさを見失った結果である
ことは否定できません。ヨソ者を除外する排他的な体質が助長した結果で
あると言わざるを得ません。これは海外勢を参入させない国の姿勢もそう
ですが、ある固定した企業群以外の入札を排除している入札制度も影響
していると思えます。実績のない企業は資格すらありませんから。新規
入札ができない制度になっています。

国内だけでの競争になってしまうと、どうしても排他的な方向になって
しまいますので、海外の恐怖を味わわせることが、より真面目にまともに
行動する企業の姿勢を作り出すんじゃないでしょうか。

政府がこういった排他的な、あるいは規制で海外を排除する方針を採って
いるうちは、なまぬるい環境にどっぷり浸かってしまってダメな企業を
助長することになるんではなかろうか。

右肩上がりの経済ではなくなった以上は余裕のある商売は出来ない。
ということは、いかに付加価値をつけてそこにお金を払ってもらうか、
そういう視点で商売をしなければ勝ち残ることは出来ない。お金を払う方
も受け取る方も余裕がないんだから、いかにお互いがメリットのある取引
をするかということに専念するから、経済成長時代とは異なる考えで商売
をしなければなくなる。それを変えずにいるところは時代に置いて行か
れることは必然。

そういう意味では外圧は必然です。
(必然というのは頼るなってことも言いたいわけなんだけど・・・。)

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)


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