| 2003年01月10日(金) |
使わざるを得ない言葉 |
今日はちと飲みすぎた。鶴ちゃんからのお誘いだったので。 (鶴ちゃんというのは、本社の営業統括室長のこと。) 大阪の営業部長と、後から人事の部課長クラスの人も加わって言い たい放題のことを言ってしまったけど、それを許してくれる環境に あるのはいいことだと思いたい。(酒の席だし・・・)
さて、 毎日新聞に掲載された社説のひとつに対してひとこと申し上げたい。 「政府の間違いを正す行動を」という題名で奥田経団連会長の年頭 会見でのコメントで、デフレを無理に抑えこむことに異論を唱えた、 ということを取り上げたもの。
政府の公式なデフレ解釈が、「継続的な物価下落」を指しているから といって、デフレを克服するために経済政策を行っていると短絡的に 考えるのはいかがなものか。
デフレを正しく理解しているならば、デフレ克服という名目で経済 政策を行っていることを批判すべきだと思うんだけど。
物価下落に対する対策とデフレに対する対策は似て似つかぬもの。 言葉を混同して(つまり物価下落をデフレと言い換えてしまう)いる 状況を正しく国民に説明することなく、ある意味それを都合良く使っ てしまうことで何とでも言える状況を作ってしまっているんじゃない だろうかと疑うことを何でしないんだろうか。新聞は。
そういう意味で「政府の間違い」とは経済政策のことではなくて、 デフレを物価下落と解釈していること。だから今行われている経済 政策は物価下落に対するものだと考えるほうが自然。だとするならば 政府が行う経済政策が無意味であるとして批判できると思うんだけど。
というか、いろんなところでデフレの意味を誤解しているんじゃない だろうかと思える。そして自分が誤解していることにも気付かずに 批判を展開している人があまりにも多すぎるという事実もある。 ということは、それを見ている一般の人はそれを信じて間違った見識 に陥るという危険性がある。アナリスト、マスコミには特にそのあた りを考え直して欲しいと思う。
「デフレ=物価下落」ではなくて、デフレによる物価下落はあくまで ひとつのパラメーターです。物価下落をデフレと称するならば、公共 価格を下げればデフレ、上げればインフレになるということも言えま すが、デフレを克服するためには公共料金を上げれば効果があるだろ うという議論にもなる。これはおかしいでしょう?
一般に出回っている言葉が、間違って使われている言葉が、政府も 使わざるを得ない状況というのが、経済白書にも「物価デフレ」と 言わしめているところからもうかがえますけどね。
ただ、間違った言葉が使われているとしても、その正しい意味を知っ ていれば、その文章で何を言わんとしているかが分かるので、ただ 呆然とながめるだけにとどまらなくなるでしょう。そういった意味 でも正しい知識を持つことは大事ですね。
はい。今日は曇り時々晴れ。(東京地方)
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