しむちゃんのつれづれ日記
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2003年01月12日(日) きっとあの人だろうよ

”吉本隆明が読む「現代日本の詩歌」”というコラムがあり、そこに
吉岡実の「静物」が紹介されていたので少々コメントしようかと
思いましたが、あまりに自分の知識の無さに気が付いてやめました。

この「静物」が発表されたのは昭和30年。あの「太陽の季節」が
出版されたのと同じ時期。トランジスタラジオがお目見えした頃です。
トランジスタはLSIとなり超精密な形へと進化しましたが、詩や
小説は戦後の文化を維持し続けている。というか、まだその頃に
盛んだった人たちが生き残っており、また弟子たちへの継承が脈々と
続いているので形態としては大した変化は無い。逆にいうと、新しい
展開を拒否し続けている世界なので、新たな人間が出難いという文化
を持つ、いわゆる伝統的なところです。長い目で見れば、数十年で
変わる文化というものはすぐに廃れて消えてしまうものなので、そう
簡単に変わってもらってもいけないんだろうけどね。

さて話はガラッと変わります。
毎日新聞の特別編集委員である玉置和宏氏が言っておりますが、デフレ
克服とガン克服は似て非なるレトリックが存在するが、デフレはガンでは
ないのでデフレを克服して歓喜に至れと大合唱するのは文化的な意味で
先進国がやることではない、だがもっと人の悪いのはデフレ克服と日銀
総裁人事を一緒にして、デフレ克服をやれる人を総裁にすると言い放って
いる小泉首相に苦言を呈している。

70年代前半や80年代後半に政府・自民党からの圧力に屈した愚かな
日銀総裁ではなく賢明なる頑固さを持った人が欲しいと。

この人は歴代の日銀総裁に取材を通じて、ひ弱な人格者は要らないと
言い放ってくれている。しかしこれはこの人の見解であって、必ずしも
自分は彼らがひ弱だったから政策を誤ったとは考えていない。逆に、
政府・自民党からの圧力を回避できる日銀の独立性を確保するために
知恵(悪巧み?)を出した結果がバブルであり、その崩壊であったと考えて
いる。政府からの独立はできたんだから、ひとつの目標は達成できたかも。

何を言いたいのかというと、日銀のお歴々は彼が感じたほどひ弱な人たち
ではなく、結構腹黒いところを見せていなかっただけ、ということ。
会っても話もしていない人たちのことを言うのも何なんですが・・・。

意図的にバブルを作って壊して、その後始末を政府が行っても出来ない
のを横目にほくそえんでいるのは日銀の一部のエリートでしょう。
お歴々の中でも一部の人のことね。ただ、ここで処方箋を作れなかった
ならば、ここで日銀エリートの権力奪取はできなくなってしまうので、
時期の日銀総裁については、政府・自民党がどう考えようとも恐らく
候補のめぼしは付けていると考えられる。(つまりエリートと言われた
人たちの声がかかっている人のことね。)
 
→福井俊彦氏 富士通総研理事長(元日銀副総裁)

ま、この人も自民党の一部(森派幹部)から反対されているけど。
この人に日銀総裁をやらせて、そのお手並みを拝見したいところ。
一度経済崩壊をさせているんだから、さすがにそれ以上の崩壊をさせる
ことはしないと思いますからね。ただ、任期中に政府が予期もしない
特効薬を出してきたら、慌てて壊す方向に行っちゃう可能性は否定
できないから怖いっちゅーたら怖い人。とにかくこの人は日銀の独立性
を大事にしている人だから、政府とは対立するかもしれないね。自分
としてはそこが見たい。次期日銀総裁人事。

はい。今日は晴れ。(東京地方)


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