| 2002年11月02日(土) |
やるべきことと追求すること |
英字新聞を読んでいないので今まで知りませんでしたが、不良債権は "bad loan" って言うんですね。悪い融資、つまり返ってこない融資。 借り手からすると悪い借金、つまり返せない借金。そういうことです。
売買に関して言うと、売った品物の代金回収が出来ないこともこの 範疇に入りますね。売掛債権の回収が出来ないのも不良債権。
現在話題になっているのは銀行業界のことだから、英語ではその言葉を お金の流れに限定して "bad loan" と言っているのでしょうね。
借り手側から "bad loan" と言ってしまうと、「悪いローン」となって しまうので、悪徳金融業者のイメージが沸いてしまうのですが、これは 間違い。loan自身が悪いことを言います。借り手だろうが貸し手だろうが 立場の違いはあれ、loanであるそのお金が滞ってしまうことを "bad" と 言っているのです。
そのことを不良債権(あるいは不良債務)と呼びます。なぜ債権という 言葉のみが出回っているのかいうと、貸し手側の被害意識が強いからです。 借り手が不良債務とは言いませんからね。
さて不良債権処理を実行する上でその債権買い取りの下支えとなる機構、 「産業再生機構」の枠組み作りが始まりました。現在の産業再生法では ”再建計画終了時点での有利子負債が年間キャッシュフローの10倍以内 に収まること”と明示しており、産業再生機構でもこれを踏襲する模様。 有利子負債と年間収益のバランスに着目するといいます。産業再生法では 再建計画を3年以内に限定しておりますが、産業再生機構では5年以上の 再建期間の設定を認めることにしてます。
この産業再生機構に充てる資金としてはRCC(整理回収機構)がその 不良債権を買い取る資金に充てている金融再生勘定である12兆円。 RCCは破綻懸念先の企業しか買取対象にできませんでしたが、これを 採用することで国が企業再建に関与する範囲が広がります。一見すると RCCを使うのと同じじゃないかとも言えます。RCCの拡大。だから それらの線引きが重要になります。再生できるのか出来ないのかをね。
本質的には不良債権を作った根源を問わなければなりませんが、とにかく 今どうするかを考えているわけですから、そのことは後回しですかね。
あえて言うとすれば、日銀とそれに操られた銀行業界でしょうが、そこ には企業や個人のお金への甘えが入っていると思われます。お金は回る もんですから、返済がきちんとできれば借金も許されます。でもバブルで 価値が変わってしまってそれまでの価値観が変わってしまっても頭の 中ではそれまでの価値観でお金を回しているもんですから、当然ながら 返済が出来なくなるんです。モノとお金の価値が変わっているから。
「現在価値」という言葉がありますが、これをどう見るかで借り入れの 計画を立てるのが自然なんですが、価値の変動がこれを狂わせたんです。 景気の変動が大きいとこういうことになりますから日銀は景気をの安定 させる責任があるわけです。それなのに意図的に狂わせたという罪。 誰もそのことには言及していませんね。実証が難しいから。
なんだか日銀に国民が踊らされているような気がして悔しいです。 そこに注目して追求するような気概のある政治家は現れないんでしょうか。 日銀からすると「危害」になってしまいますけどね。笑えません。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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