半年前から予定されていた診察があるので会社は休みました。 (だって午前中じゃ済まないんだよね。診察は短いがその他が長い。)
ヒザの手術をしてから5年半が過ぎましたが、診察だけは半年に1回の ペースで行われています。特に何かがあるというわけではありませんが、 主治医が病院へ来てくれるように言うから行くようにはしています。
というか、ヒザの靭帯の手術だから、経過が悪いと再手術にもなり かねないことを自分としては痛くも痒くもないので自覚していないの ですが、主治医としては放っておくことができないようです。というのも 主治医にとって自分が初めての術式で靭帯再建を施したもんだから、 やはりその経過が気になるんですね。
主治医は慶應医学部の出身ですが、慶應の前十字靭帯の再建手術は イギリスのとある大学と開発した人工靭帯で再建することが主流であり、 主治医もそれに倣って人工靭帯を勧めてきたし、生の靭帯を移植するより 回復が早いということで自分もそれに同意していましたが、手術の1週間 前になって主治医から術式変更を告げられ、なんだか訳がわからないまま 自分も納得してしまいましたが、結果的には退院まで人工靭帯の場合と 同じ5週間だったし、退院後も思ったほど回復が遅いとは思わなかった。
術式を変更した理由は、過去に手がけた患者の経過がいいとは言えない からだそうです。つまり、人工物を生身の靭帯と交差させることになるので 人工靭帯が生の靭帯を傷つけて切れやすくなるということのようです。 そこで主治医は自分を人体実験の1号にしようと決めた。(笑) まさしくこれが臨床実験です。慶應以外の大学病院や大手の総合病院では すでに移植による術式は実例があったようですが、慶應あるいは慶應出身の 医師としてはもしかしたら初めてだったかもしれません。あくまで推測。
入院中に先輩患者のヒトから移植にしてもらって良かったね、と言われて 最初はピンときませんでしたが、後から聞いたところではこれが最良の 方法だったようです。主治医は整形外科医とはいえヒザの専門で、学会 なんかでも患者の経過を聞いているとどうやら人工靭帯の失敗例が出て、 目の前に控えている自分から術式を変えようと思ったみたい。だから 余計に一人目の自分の経過が気になるようです。行く度に全く問題無い という言葉の連発で、それだけ自分の経過を見て自身の腕の確かさや 判断が正しかったと思っているんでしょうね。
とはいえ、5年半経った今でも十分に曲げることができず正座がきつい のは事実です。長い距離のランニングをするとヒザが重たくなり、痛みも 覚えることがあったりもしますが、普段は何の支障もありません。
ヒザの前十字靭帯はお皿の裏に位置するものなので、かつての手術は ヒザの表側を15〜20cmほど縦に切り開いて行っていたようですが、 切開部分の治りが遅く、かつ縫合部が目立つために、3ヶ所の穴だけを 開けてそこから管をさしてその穴からカメラやメスやドリルなんかを 突っ込んでモニターを見ながら手術をする。時間的にはヒザの切開より かかるようですが、後の回復のことを考えると、この手術時間の長さに よるヒザ下のうっ血(手術中は血が流れないように縛るから)のため 黒ずみが目立ちますが、時間とともに普通の肌色に戻るのでこれは問題 無し。他部位からの移植ですから、その他部位の靭帯を一部切除する ことによる能力の減少(今まで使ってきたようには使えない)は、余程 ハイレベルのスポーツでもしない限りはこれも問題無い。ということは 自分にとってのこの術式はメリットが多かったということになります。 社会人になってから始めたラグビーも、ヒザの痛みのためにすでに辞めて いたし。そういう意味でも結果オーライ。
今日の診察は、レントゲン撮影や会計の時間を除けばたったの2分。 診察台に横たわった自分のヒザを主治医がグリグリこねくり回しただけ。 レントゲン写真を見て、しっかりくっついているし問題無いね。じゃ、 今度は来年の3月ね、だと。毎月1回、水曜日の午後はスポーツ外来。 あんまり先の話だったので、そこにいた看護婦さんも笑っていました。 というわけで、5ヶ月先の予定が決まってしまいました。あはは。 今日の午後もスポーツ外来の日でしたが、来院していた患者さんは じぃさんばぁさんばかり。どういうことでしょうか?(笑)
※ちなみにこの病院の院長の義兄がノーベル物理学賞の小柴さんだと。 壁にお祝いが貼ってありました。ふーん。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
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