| 2002年09月09日(月) |
なぜ最初から相手の身で考えるのか |
上司との意見の違いが出ました。 商品の輸送途中で客先手配の輸送業者が客先構内で商品を転倒させ、 現地の判断で、その場で考えうる修理方法を行い、当面の立ち上げには 支障の無い状態で設置している。
ここで問題となるのはその修理費用を誰が出すか。 ウチの会社は装置の立ち上げまでを請け負っている立場。 つまり本来の輸送は現場への設置までウチの会社あるいはウチの会社が 雇った業者が行うもの。だから現場までの設置に輸送保険をかけている。
今回はその輸送途中で客先の構内業者が商品を扱って損傷させた。 誰の責任でこの損傷をカバーするかが問題になっているんですが、一意的 には客先手配の構内業者が直接の当事者ですが、その構内業者とウチの会社 とは契約関係には無いので、筋からすると客先へ責任を問うことになります。 まだ引渡しを行う前の商品ですから、商品の所有権はウチの会社にあるはず。 それを傷つけたのは客先手配の構内業者だから。
実際の責任は構内業者が取るにしても、ウチの会社が責任を問うのは客先 しか選択肢は無い。だからそれを修理して使うか新しい商品と取りかえるかの 判断は客先の責任において行うことになるはず。これは建前ね。
現実問題としては客先の手前強く出ることができない。 そうなると客先は第三者的になってしまい、責任は商品を傷つけた構内業者 だからオレは知らない。直接交渉してくれとなる。こうなると問題は複雑。 お金の流れはシンプルですが、お互いの立場が取引関係に無いのに責任が どうとかこうとか言っても、いざ保険会社と話をしても保険会社はいかに 保険金を支払わないかという方向で話を進めますから、ウチの会社としても 交渉にならない。
まず、修理で済まされるのか新品と交換すべきなのかなんですが、今回の 装置は配電盤。いわゆる電気品なので見た目で不良個所があるかどうかが わからないシロモノ。しかも悪いことに、使用装置は水素リッチつまり 水素ガスを使用する装置。ちょっとしたショートの火花でさえも水素爆発 する危険性をはらんでいる。この危険性を否めないというのが客先とウチの 会社の統一見解。だから新品と交換すべしというのが2社の結論です。
でも構内業者側の保険屋からすると、保険の精神として損傷品はまず修理 ありき。修理不可能か、修理をすることで新品よりも費用がかかるならば 費用の安い新品を採用するという考えです。だから性能保証とか安全性とか いっても保険屋としては評価ができないと言います。だからストーリーが うまく作れないのです。
ここから先は具体的な内容に踏み込みますのでここでは書けませんが、 上司とは見積もり金額について意見が合いません。自分が考えている金額は 保険屋が納得いかないだろうし、構内業者も出し渋ると思われると。 だからもっとコストに近いリーズナブルな金額を提示しろと。でなきゃ 事態は長引き最悪は金を取れないことが考えられると言うんです。
でも自分が考えている数字は国内で取引する上で何ら恥ずかしくない数字。 決してぼったくりでもなく部品発注ベースでは当然もらいたい数字。 保険の精神は実損を補填するものですから上司が言わんとしていることは 分かっています。それでもウチの会社が取れて当たり前のお金を相手の 立場になって譲歩するなんてことは自分としては不本意です。要求しても おかしくないことは堂々と要求したい。なぜそれがダメなのか。 クールに考えちゃダメなのか。
でもこれが経営判断として否定されるのならそれに従うしかありません。 おかしいことをおかしいと主張してそれが認められないならば従うしかない。 ここで突っ張っても無駄なエネルギーとなりかねない。reluctantly yes といったところですか。上司の命令は絶対ですから。
状況は第3者には少々分かりにくいものなのでこれを読んでお分かりになる 方はいらっしゃらないとは思いますのでウダウダとは述べませんが、筋が 筋として通らないこともあるんだということで理解していただければと。
上司の命令をしれーっと無視したらどうなるんでしょうね。(笑)
はい。今日は曇りときどき雨。(東京地方)
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