しむちゃんのつれづれ日記
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2002年03月04日(月) 3月危機はどうなった?

今日の東証平均株価は600円を越える大幅な上昇でした。
市場では3月危機は当面回避されたとの観測が広がり、また
政府の空売り規制強化で売り方の買戻しが進み、佐藤工業の
法的整理(会社更生法)により構造改革が進展して来たと
受け取る期待感が株価を押し上げた様です。

一方では不良債権の抜本的対策に向けた道筋はまだ不明とか、
3月危機は株価危機ではないとかいった見方もあります。

銀行に対する公的資金の注入は、3月でなくとも4月には
必要になるとの見方が大勢を占めています。その理由としては
このまま何も政策が実行されなければ、4月には再び株価の
調整局面に入るというもの。

政府にとって本音のところでは3月末を無難に超えればいいと
思っているフシがあるように思えます。大きな流れは構造改革
ですが、とあるメールマガジンのテーマに”不良債権問題がデフレ
(&経済の停滞)の原因だと言う人もいれば、デフレ(&経済
の停滞)が不良債権を生むと言う人もいます。どちらが正しい
のでしょうか”というもの。

この質問に対する自分の捕らえ方は、人間のからだでいうと、
怪我した傷口を体の免疫で自然治癒するのか手術をするのか
どちらが体にとっていいことか、と言う意味に捉えています。

これは傷口の大きさによって対処法は変わってくるでしょう。
ですから一概にどちらが正しいとは言えないと思います。
なにせその傷口の大きさを金融庁は公表していないのですから。

それから怪我をした体の体力の度合いによっても処置は変わって
くるでしょう。体力が無ければ手術も受けられません。これを
日本経済に置き換えてみるとどうでしょう。

もちろん、この問いに計量経済学の手法で明快に分析した論文が
発表されているのでそれを正だとすると、まずはデフレを解決
してから不良債権処理をすべしとの結論になります。ここで
出番となるのは日銀です。あるべき姿として言うならば、慶応の
土居先生がおっしゃっているように日銀は躊躇することなく
どのような手段を講じてでも(場合によっては、土地などの実物
資産を購入するなどの非正統的手段を講じてでも)マネタリー・
ベースの拡大策をとるべきだ、ということになります。

でも思い出してください。90年代にバブルがはじけたとき、
日銀は金融緩和の政策を取ったでしょうか。逆に引き締めを
行ったんではないでしょうか。彼らの思惑は政府・国民と違う
方向に走ってしまうことがあります。というよりも彼らが日本の
経済を操っているといってもいいかもしれません。そうなると、
学問や理論で言うところのあるべき姿は日銀が握っていると
言ってもいいでしょう。そういう意味で彼ら(日銀)の考えて
いる統制経済からの開放を実現した現在から逆戻りすることを
強要するために日銀法の改正(改悪?)をするかどうかという
議論にもなってくるかもしれません。

政府の行う構造改革と景気再生の中身も大事ですが、日銀の
ことをもっと注目してみてもいいんじゃないかと思います。
なにせお札を刷る権利は日銀にあるんですから、要らぬところに
ジャブジャブお金を流すことはせずに、必要なところへお金が
流れて行く雰囲気作りが必要ではないかと思います。それが
投機的な活動に流れていかぬ様に。バブルが再来しないように。

不良債権処理にしても景気回復にしても、お金の流れが大事です。
国は勝手に国民の貯蓄に手を出さず、日銀はお金の流通を大事に
し、景気の安定に努めて欲しいもんです。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)


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