最初のウチは、興味本位な面がありました。これは正直なところ。 小さい頃からのアメリカ暮らしで養われた語学能力(幼少の頃に覚えた 言葉は大きくなっても脳からは離れませんね)が羨ましかったのかも しれません。
音楽面で花開いたとはいえ、その人間的なポテンシャルの大きさに 誰もが注目したと思います。比較された女性シンガーもいますが、 申し訳無いんですが、その大きさは比較のしようが無いと思います。
ヒカル本人は、そんな客観的な自分の有り様なんて考えながら毎日を 過ごしているわけではないでしょうから、周りが彼女をどのように 評価して芸能活動をさせていくか、特に父親である照實氏の動向に 注目していきたい。
今までの彼女の活動を見ていると、共感できるのはやはり求めるもの に対するひたむきさでしょうか。単に自分が好きなことに熱を入れて いるわけでなく、自分を見てくれているファン(そうでなくてもいい) のために、自分という人間がどれだけそれらの人たちを楽しまして あげることができるか、自分の音楽でどれだけの人たちの心を癒して あげることができるか、偉そうなことは言わなくても、常にそのような ことを考えながら活動をしているように思えます。しかも、音楽という 形で表せないものを提供するわけですから(歌詞は見えるが)、例えば 曲であれば目の見えない人へ、歌詞であれば耳の聞こえない人へ メッセージを送ることは出来ると思います。
自分ひとりで楽曲が完成するわけではないので周りのスタッフの協力が 必要になりますが、その形を実現するためにテーマというか、コンセプト といいますか、スタッフに理解してもらうために彼女は必死に伝えようと していると思います。一番大事なのは、既にできあがっている形ではなく て、これから作ろうとしていることをいかにして表していくか。 メッセージはどうやったらきちんと伝わってくれるのだろうか。その あたりを大事にしていると思います。
アーティストって、多くの人は自分のスタイルを人に押し付けていると 思います。だからそれを見ている人の好き嫌いがはっきりする。商売 としては、いかにその好きな人たちを獲得していくか、あるいはその 前段階で、マーケットを作っていけそうか、そんな人材かどうかを プロデュ−サーは考えるでしょう。いかに儲けるかってこと。
でも、事務所側(特に父照實氏)はそんなことよりも、ヒカルの魅力を いかに多くの人に見てもらいたいかっていうことに注力していると思う。 一番分かりやすいのは、DVDやコンサートチケットの値段。もっと 値段を上げてもファンは買ってくれるのに、リーズナブルな価格設定。 お金が無いとヒカルを見れないのはいかがなもんかという、これも ある意味ヒカルのメッセージだと思う。
でも、うがった目で見ないで下さい。強者のいたわりだってことで。 売れているからできることだってひがむのは止めましょうね。 素直に受け入れましょうよ。みなさん。
いずれにしても、一生懸命に頑張っている姿って美しいですね。
はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)
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