『日々の映像』

2010年04月27日(火) 看護職員:過酷な労働環境


看護職員:切迫流産3割…過酷な労働環境 医労連調査
毎日新聞 2010年4月26日 
看護職員実態調査:妊娠中でも夜勤 
毎日新聞 2009年5月14日

 娘が看護師をしている。同期で入った看護師8人の内7人がやめ今は一人のなったという。病院側は新規に看護師を確保しないと、病院が成り立たない状態に追い込まれるほど看護師が不足気味なのである。この仕事は体が丈夫な体質でないと務まらない職場のような印象だ。

 報道の通り、病院や診療所などで働く看護職員の約7割が慢性疲労を訴え、鎮痛剤や睡眠剤など何らかの薬を常用している割合は約6割もいるという。しかも、妊娠者のうち3人に1人は流産の前兆である切迫流産を経験していたことがあるというから深刻だ。医労連は「慢性的な人手不足による過重労働が原因とみられる。不当なサービス残業も横行しており、法令順守を関係機関に徹底させたい」としている。

 看護師らでつくる「県医療労働組合連合会」の調査によると、妊娠中でも3分の2の人が夜勤に入るなど「過酷な労働が浮き彫り」になっている。看護師、准看護師、保健師、助産師の4職種を対象にアンケート調査によると、「疲れが翌日に残る」など慢性疲労の症状を訴える人は73.5%に達しているのだ。
このような労働環境を放置しておけば、看護職員の不足はますます深刻さを増していくと思う。患者のわがままが看護職員不足を招く要因の一つのように思える。

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看護職員:切迫流産3割…過酷な労働環境 医労連調査
毎日新聞 2010年4月26日 20時25分

 病院や診療所などで働く看護職員の約7割が慢性疲労を訴え、鎮痛剤や睡眠剤など何らかの薬を常用している割合は約6割に上り、妊娠者のうち3人に1人は流産の前兆である切迫流産を経験していたことが日本医療労働組合連合会(医労連)の調査で分かった。医労連は「慢性的な人手不足による過重労働が原因とみられる。不当なサービス残業も横行しており、法令順守を関係機関に徹底させたい」としている。
 09年11月〜10年1月に看護師、准看護師、保健師、助産師の4職種を対象にアンケートを実施、約2万7000人から回答を得た。「疲れが翌日に残る」など慢性疲労の症状を訴える人は73.5%に達し、20年前の調査から7ポイント増加した。
 疲れやストレスなどから薬を常用する割合は、多い順に鎮痛剤(29%)、ビタミン剤(19%)、胃腸薬(17.6%)など。睡眠剤(6.9%)や安定剤(4.3%)の常用者もいた。「常用してない」は40.5%にとどまった。
 また、06年4月以降に妊娠した約3500人のうち34.3%が切迫流産を経験しており、20年前より10ポイント増。07年に全国労働組合総連合が一般事務職員を対象に行った調査時の17.1%を大きく上回った。逆に「順調」との回答は8ポイント減って22.4%だった。
 仕事を辞めたいと「いつも思う」は21.7%、「ときどき思う」も57.6%に上った。【佐々木洋】
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看護職員実態調査:妊娠中でも夜勤 

過酷な労働浮き彫り−−県医労連 /石川


 看護師らでつくる「県医療労働組合連合会」(県医労連、岩木治美執行委員長)は、県内病院で働く看護職員の夜勤実態調査を行った。妊娠中でも3分の2の人が夜勤に入るなど「過酷な労働が浮き彫りになった」として、同連は13日、県に勤務状況の調査や病院への改善指導を行うよう要請した。

 今年3月、県内約100病院に昨年10月時点の勤務状況を尋ねる調査書を送り、公立、民間34病院から回答を得た。

 3交代制を採用する19病院について約1900人分の夜勤日数を集計したところ、目標とされる1カ月8日以内を超えて9日以上の人が32%いた。中には13日というケースも。また、妊娠中の看護職員(2交代制含む)26人のうち17人が夜勤に入っていた。このほか、自由記述欄では、院内保育施設など子育て環境の充実を求める声が多かったという。

 同連では「妊婦も夜勤に入り、何とか回しているのが現状だ。新型インフルエンザへの対応もあり、看護職員の不足は深刻さを増している。医療の安全確保の上でも問題だ」と指摘する。【野上哲】

毎日新聞 2009年5月14日 地方版





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石田ふたみ