『日々の映像』

2010年04月24日(土) 新党改革:旗揚げ舛添氏ら6参院議員


新党改革:旗揚げ 舛添氏ら6参院議員
                     2010年4月23日 毎日
社説:舛添氏も新党 「顔」失った自民の寂しさ
                     2010年4月23日 毎日

新しく出来た新党名を書きたい。

1、与謝野馨元財務相(71)らが結成する新党「たちあがれ日本」
2、杉並区長、中田・前横浜市長らが月内結成へ
3、橋下知事政治団体「大阪維新の会」
4、改革クラブ中心の「新党改革」

新党が次々と名乗りをあげ、党名を覚えるのが大変なほどだ。政治に新風を送り込む期待を抱かせるが、よほど政策や理念を明確にしないと生き残ることが難しいと思う。

今回の新党は舛添氏らが改革クラブに合流したうえで党名を変更したに過ぎない。メンバーは参院議員ばかり6人で、舛添氏が代表に就任した。果たして、6人の参院議員が7月の選挙で生き残ることが出来るのだろうか。短命の新党の終わるような気がしてならない。

代  表 舛添要一(61)=参院比例代表<2>、自
最高顧問 渡辺秀央(75)=参院比例代表<2>(衆<6>)、改
代表代行 矢野哲朗(63)=参院栃木選挙区<3>、自
幹事長  荒井広幸(51)=参院比例代表<1>(衆<3>)、改
政調会長 小池正勝(58)=参院徳島選挙区<1>、自
事務総長 山内俊夫(63)=参院香川選挙区<2>、改

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新党改革:旗揚げ 舛添氏ら6参院議員
                     2010年4月23日 毎日
 自民党に離党届を提出した舛添要一前厚生労働相は23日、東京都内で記者会見し、「新党改革」の旗揚げを発表した。舛添氏らが改革クラブに合流したうえで党名を新党改革に変更。メンバーは参院議員ばかり6人で、舛添氏が代表に就任した。改革クラブは自民党と国会で統一会派を組んでいたが、舛添氏は同日、統一会派を解消する考えを示した。
 舛添氏以外に改革クラブの渡辺秀央、荒井広幸、山内俊夫の3氏と合流した。改革クラブ内で新党への移行に反発していた中村喜四郎衆院議員と大江康弘参院議員は離党したうえで自民党との会派にとどまる。
 ◇新党改革のメンバー◇
代  表 舛添要一(61)=参院比例代表<2>、自
最高顧問 渡辺秀央(75)=参院比例代表<2>(衆<6>)、改
代表代行 矢野哲朗(63)=参院栃木選挙区<3>、自
幹事長  荒井広幸(51)=参院比例代表<1>(衆<3>)、改
政調会長 小池正勝(58)=参院徳島選挙区<1>、自
事務総長 山内俊夫(63)=参院香川選挙区<2>、改
 ※敬称略、カッコ内は年齢、<>は当選回数、「自」は直近の所属が自民党、「改」は改革クラブ
 ◇新党改革の主な政策(骨子)◇
・企業・団体献金を禁止し国会議員定数を半減
・政治家が官僚をコントロールする真の政治主導
・憲法改正
・法人税減税
・地方分権を推進し道州制を導入
・消費税の地方財源化、福祉目的税化
・国際社会に貢献する外交・安全保障政策

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社説:舛添氏も新党 「顔」失った自民の寂しさ
                       2010年4月23日 毎日
 果たして、政党不信の受け皿になれるだろうか。動向が注目されていた自民党の舛添要一前厚生労働相が離党届を提出、新党結成に踏み出す。改革クラブと合流し、自身が党首に就く予定だ。
 厚労相を約2年務め社会保障などの政策通として知られ、次期リーダーの一人と目された舛添氏という人材を自民党はつなぎとめられなかった。一方で、新党が乱立の様相を呈する中、舛添氏と理念がどこまで一致しているかはっきりしない顔ぶれでの旗揚げが、国民に新鮮な印象を与えるかは疑問だ。舛添氏の個人人気頼みでは、前途多難である。
 これまで舛添氏は、谷垣禎一総裁ら執行部への激しい批判を展開してきた。一方で党内で勉強会を開くなど、執行部刷新と新党結成の両にらみ戦略とみられていた。舛添氏が求めた執行部刷新を谷垣氏は拒み、新党結成では与謝野馨元財務相に後れを取った。「(なかなか離党しない)オオカミ中年」とやゆする声さえ、自民党から出ていた。党内抗争に展望が開けず、離党で筋を通したということだろう。
 だが、知名度の高い舛添氏が決断した割に、衝撃が乏しかったことも事実だ。自民党内で、舛添氏に同調する動きは現状では広がりを欠いている。改革クラブとの連携を主体とした陣容で「舛添新党」だと強調しても、ぴんとこないのが国民の率直な印象ではないか。毎日新聞の最近の世論調査でも、舛添氏に新党結成を期待する人は2割にとどまり、むしろ「自民党総裁を目指すべきだ」の方が多かった。「舛添人気」だけで、新党が国民に評価されるわけではないのだ。
 また、舛添氏が自民党で連携を探っていた勢力は、小泉改革を推進する成長重視派が中心だったが、新党でこの路線をどこまで明確にするのか。政党要件を満たすのに必要な国会議員を集めることを優先し、理念が埋没してはいないか。きちんとした政策の説明が求められよう。
 民主、自民両党の迷走が目立つ中、「みんなの党」が政党支持率を伸ばし、「たちあがれ日本」や自治体首長らによる「日本創新党」といった新党が次々と名乗りをあげ、党名を覚えるのが大変なほどだ。政治に新風を送り込む期待を抱かせるが、よほど政策や理念を明確にしないと国民は面くらうし、第三極として生き残ることもできまい。
 それにつけても今回、最大のダメージを被ったのは、党再生の顔となり得る人材を失った自民党だ。舛添氏の離党を厄介ばらいのように受け止めているとしたら、救いようがない。組織崩壊の危機に直面しているという自覚こそが、必要だ。
毎日新聞 2010年4月23日 2時30分





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石田ふたみ