2009年12月23日(水) |
天皇陛下、76歳に 即位20年 |
天皇陛下、76歳に 即位20年、祝意に感謝 2009年12月23日 日経 天皇誕生日にあたっての天皇陛下の感想(全文) 2009年12月23日 日経から
天皇陛下は23日、76歳の誕生日を迎えられ、感想文書を宮内庁を通じ公表した。感想文書の最後の部分を引用。 「人々が高齢化の著しい社会状況に対処しつつ、助け合って良い社会をつくるよう努める姿に接する時、深い感動を覚えます。私どももこのような国民に支えられ、日々の務めを行っていくことに幸せを感じています」と結んでいる。
私は70歳であるので一般的には高齢者である。しかし、98歳であられる聖路加国際病院の理事長である日野原重明先生の次の言葉を踏まえると、高齢者世代の壮年期と言える。 「私は人生の仕事を終えたと思う元気な老人に、 75歳以上からの人生において 何か新しいことを創(はじ)めることをすすめています。」 75歳前であるがすでに新しい仕事(失業者の再起の応援)に取り組んでいる。
昨日講座を3コマ4時間30分担当してきたが、かなりの疲労を感じた。 今朝深く反省したのであるが、受講者の本当の意味での成長を願った講座であればこんなに疲労するはずがないと思った。如何に講座生一人一人に光を当てるか・・・新たな講座の展開方法に気付いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――― 天皇陛下、76歳に 即位20年、祝意に感謝 2009年12月23日 日経 天皇陛下は23日、76歳の誕生日を迎えられた。今年は11月に即位20年の記者会見があったため恒例の記者会見はされず、体調不良で負担が軽減された昨年と同様、感想文書を宮内庁を通じ公表。「昨年12月の体調よりは良くなっていますので、来年も今年のように過ごし、皆に心配をかけないようにしたい」と述べられた。 即位20年、結婚50年に際して寄せられた多くの祝意に感謝の意を表した陛下は、「人々が高齢化の著しい社会状況に対処しつつ、助け合って良い社会をつくるよう努める姿に接する時、深い感動を覚えます。私どももこのような国民に支えられ、日々の務めを行っていくことに幸せを感じています」とつづられた。 (05:39) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
天皇誕生日にあたっての天皇陛下の感想(全文) 2009年12月23日 日経から 一年を顧みて、まず思い起こされるのは、世界的な金融危機に端を発した我が 国の厳しい経済情勢により、多くの人々が困難な状況に置かれたことでした。住む家を失った人々もあり、心の痛むことでした。また5月以来流行が心配 されていた新型インフルエンザは秋になって患者数が増加し、来年がどのよう な状況になるのか案じられます。ワクチン接種などが進み、流行が抑えられる ことを期待しています。
今年も豪雨や台風など自然災害により60人を超す人々が亡くなりました。家族を失った人々の気持ちはいかばかりかと察しています。5千人以上の命が失われた伊勢湾台風から今年は50年になります。当時ヘリコプターに乗って、上空から、一面水に浸った被災地の光景に接したことや、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川(さんせん)の氾濫(はんらん)の災害を受けた長島町の町長の話を聞いたことなど、痛ましく思い起こされます。豪雨や台風については近年予報が詳しく報ぜられるようになり、これまでの治山治水の効果と合わせ、災害による犠牲者数は減少してきましたが、いまだに年間数十人の犠牲者が生じることは非常に残念なことです。防災関係者の尽力とともに、国民の防災に対する関心が更(さら)に高まることを期待しています。
今年の夏から、裁判員制度が実施されるようになりました。かつて昭和初期に我が国でも短期間陪審制度が行われたことは、戦後間もないころ、当時の穂積東宮大夫、後の最高裁判所判事から聞いたことがあります。しかし、この制度は日本にはなじまなかったということでした。この度の制度は、以前の陪審制度とは異なり、裁判官と一般の人が共に裁判に参加するという制度であり、今後の様子を期待を込めて見守りたいと思います。
7月には総督閣下のご招待により皇后と共にカナダを訪問しました。私自身は56年前、エリザベス女王陛下の戴冠式に参列するため、英国に赴く途次、カナダを訪れましたが、これは結婚前、私がまだ19の時でした。この度の訪問では、カナダが良好な環境を守り、この地に住む様々な民族を大切にしながら国を発展させている姿に接し、今日のカナダへの理解を深めることができました。私どもを温かく迎えてくださった総督閣下をはじめ、この訪問に心を寄せられたカナダの人々に心から謝意を表したく思います。
昨年は12月初めに体調を崩し、静養期間の間に誕生日を迎えました。多くの人々が心配してくれたことを感謝しています。そのようなことから、今年は日程や行事の内容を少し軽くするようにして過ごしてきました。昨年12月の体調よりは良くなっていますので、来年も今年のように過ごし、皆に心配をかけないようにしたいと思っています。
本年は、私の即位から20年、私どもの結婚から50年という節目の年に当たりますが、4月の結婚50年に際して、また、11月の即位20年に際して、多くの人々から祝意を寄せられたことに深く感謝の意を表します。
この20年間も、我が国の人々は様々な困難を乗り越えてきましたが、人々が高齢化の著しい社会状況に対処しつつ、助け合って良い社会をつくるよう努める姿に接する時、深い感動を覚えます。私どももこのような国民に支えられ、日々の務めを行っていくことに幸せを感じています。
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