『日々の映像』

2009年11月28日(土) 来年の予算はどうなるの

報 道

1、10年度税収も「40兆円割る」 財務副大臣見通し
                  2009年11月28日  日経
2、09年度税収、38兆円以下も 仙谷行刷相が見通し
                    2009年11月28日  日経
3、国債発行、44兆円大幅超なら格付け見直しも 米英系格付け会社
                     2009年11月15日   日経

国にお金(税収」がないのに、各省庁の予算の要求は85兆円であるという。
これに対して、今年度の税収は報道2の通り38兆円なのだ。2010年度の税収も報道1の通り40兆円を割り込むのである。2年連続で国債発行が税収を上回る異例の事態となるのは確定的である。来年の予算はどのような形でまとまるのだろう。

米系格付け会社は日本経済新聞に対し、来年度の国債発行額が新政権のめどとする44兆円を大幅に上回った場合、「中長期的な財政安定への取り組み不足が浮き彫りになる」との認識を示した。財政規律が失われたとの判断につながり、日本国債の格付け見直しの要因になると語っている。円の信用が崩壊する危険が潜んでいるのだ。具体的には大幅な円安のなる時期が来ると思っている。

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1、10年度税収も「40兆円割る」 財務副大臣見通し
                  2009年11月28日  日経
 野田佳彦財務副大臣は28日出演したテレビ東京の番組で、2010年度の税収について「40兆円を割る」との見通しを示した。09年度に続き、40兆円を割り込む見込み。政府は来年度の国債発行額を44兆円以下に抑える方針だが、2年連続で国債発行が税収を上回る異例の事態となりそうだ。国債発行の上限額など来年度予算編成の「基本方針」は12月中旬に策定するとの見方を示した。 (19:05)

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2、09年度税収、38兆円以下も 仙谷行刷相が見通し
                    2009年11月28日  日経
 仙谷由人行政刷新相は18日の衆院内閣委員会で、2009年度の国の税収について「昨年10月からの景気の急降下で、7兆〜8兆円か、それよりも大きく落ち込む」との見通しを示した。現在、約46兆円と見込んでいる税収が38兆円以下となる可能性を示唆した発言とみられる。法人税収が急減しているためで、44兆円と見込んでいた国債発行額が50兆円を超える可能性が出てきた。
 10年度の税収は09年度をベースに見積もるため、30兆円台にとどまる見通し。鳩山政権は10年度の国債発行額を44兆円以下に抑える方針だが、目標の達成は難しくなってきた。
 財務省によると、09年度上期(4〜9月)の一般会計税収は10兆923億円と前年同期比で24.4%減った。特に法人税収は、企業業績が大幅に悪化したことから、企業が納めすぎた税金を払い戻す還付金が納付金を上回る還付超過(赤字)に陥った。 (00:45)
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3、国債発行、44兆円大幅超なら格付け見直しも 米英系格付け会社
                     2009年11月15日   日経
 英米系格付け会社フィッチ・レーティングスのソブリン部門統括責任者、デイビッド・ライリー氏は日本経済新聞に対し、来年度の国債発行額が新政権がめどとする44兆円を大幅に上回った場合、「中長期的な財政安定への取り組み不足が浮き彫りになる」との認識を示した。財政規律が失われたとの判断につながり、日本国債の格付け見直しの要因になると語った。フィッチによる日本国債の格付けは上から4番目の「ダブルAマイナス」。方向性については「安定的」としている。
 ライリー氏は「税収の落ち込みは政府や市場の想定よりも激しい」と指摘。その一方で、政府が持つ金融商品や不動産などの資産が他国に比べて多いことにも言及。財政を安定させる方法として歳出削減とともに、「民間へ資産売却も一つの策だ」と指摘した。(15日 11:38)













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石田ふたみ