『日々の映像』

2009年11月19日(木) 2008年度の自殺者3万2249人

報 道
1、学生・生徒の自殺最多 対策白書、総数11年連続3万人超
                  2009年11月17日  日経
2、主要国の10万人当たりの自殺率
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2774.html

アメリカ・イギリス・イタリヤ・ドイツなどの主要国の10万人当たりの自殺率は12人以下である。中でもイタリヤ・イギリスの10万人当たりの自殺率は資料2のグラフ2 の通り6人以下である。それに対して、日本の自殺率は25.5人と多い。この自殺率はイタリヤ・イギリスの4倍、アメリカの2.5倍である。
なぜ、このような結果になってしまうのであろう。即答は無いかも知れないが、日本の生活文化に根本的な問題が潜んでいることは確かである。

 今回失業者(失業保険が切れた人が対象)の講座を開く関係で、生活困窮者と懇談する機会が多くあった。この講座の参加条件をクリヤしないと参加できない。5名が参加資格なしとの判定となった。ハローワークの判定がかなり厳しいのである。経済的な問題・子供が自立できない問題などで自殺に追い込まれる現実を目前にした感じである。今回の活動で「引きこもりの子供を持つ母子家庭」3軒と話し合う機会があった。NPO法人生涯青春の会の活動の焦点の一つになると自覚した。

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学生・生徒の自殺最多 対策白書、総数11年連続3万人超
                  2009年11月17日  日経

 政府は17日の閣議で、2009年版の自殺対策白書を決定した。08年の自殺者は3万2249人(警察庁調べ)と前年より844人減ったものの、11年連続で3万人超の高水準となった。職業別では、学生・生徒の自殺が972人と過去最多だった。人口10万人当たりの自殺者数「自殺死亡率」は23.7で世界第8位、日米欧主要7カ国(G7)ではトップだった。

 自殺原因は2万3490人(全自殺者の72.8%)が判明。そのうち「健康問題」が1万5153人(64.5%)でトップだった。「経済・生活問題」が7404人(31.5%)、「家庭問題」が3912人(16.7%)と続いた。自殺死亡率の国際比較では「欧米の先進諸国と比較しても高い水準」と指摘した。
 過去最多となった学生・生徒の自殺への対策としては「夜間や休日など子供がいつでも相談できる体制の構築」の必要性を挙げた。一方、ブログやメールを介したいじめが自殺を招く恐れがあるとも指摘。青少年がインターネットを利用する際のフィルタリング(閲覧制限)の普及に加え、学校、家庭、地域が一体で情報モラル教育の推進に取り組むよう求めた。 (11:23)

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石田ふたみ