『日々の映像』

2008年12月19日(金)  米国・借金付けの砂上の楼閣に映る

報道
ホームレスが12%増=金融危機の余波で−米主要都市
12月13日10時47分配信 時事通信

10年ほど前日本とドイツの住宅ローンを含む借り入れを比較したことがある。詳しくは記憶にないが、ドイツ国民の借入れ残高は日本の1/5であった。今問題になっている米国住宅ローンの残高は、1,300兆円。日本の住宅ローン残高は200兆円で、米国の約7分の1である。人口比で考えても、日本の3倍のローンを抱えていることになる。

米国   1300兆円・・・
日本    200兆円・・・
ドイツ    40兆円・・・10年前の記憶に基づく推定
 
1300兆円のローン1割でも未払いになれば、金融機関の損失は130兆円なり金融危機が発生する。この数字を眺めると、米国社会が砂上の楼閣に映る。楼閣の周辺には夜露をしのげないホームレスが180万人もいる。自由主義社会の象徴であるアメリカ社会が崩壊するような恐怖を感じるのは私だけでないだろう。長い道のりであるがアメリカ社会は生活文化の再考が求められる時代に入ったと思う。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
1、ホームレスが12%増=金融危機の余波で−米主要都市
                     12月13日10時47分配信 時事通信

 【ワシントン12日時事】全米市長会が12日公表した主要25都市の調査結果によると、住宅ローン焦げ付きに伴う差し押さえを主因に、各都市のホームレス数が今年10月までの1年間に平均で12%増加した。
 米政府は7月、全米のホームレス数は2007年9月末時点で約160万人と、1年前に比べ15%減少したと発表していた。金融危機で住宅差し押さえや失業が急増し、ホームレスの減少傾向が反転した可能性がある。 




 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ