『日々の映像』

2008年06月20日(金)  政府10月の小麦価格2〜30%値上げ

小麦の売り渡し価格は
2007年10月 10%、
2008年4月  30%・・・引き上げられた。
2008年10月 20〜30% 引き上げの見込み
政府は現行の1トン当たり6万9120円から2〜3割程度の値上げになる見込みで8月に最終決定するという。物価上昇が加速することは間違いない。何しろ日本は、年間で小麦630万トンも消費するのに、国内で作る量は僅か60万トンなのである。よって、国際的な小麦の高騰の影響をもろに受けることになる。

 今日は小麦の国別生産量を概観してみたい。

小麦の国別生産量(2005年の資料)
国名      人 口        順位 生産量 比率
中華人民共和国  13億人           1 9745万トン 15.5%
インド   11億人           2 6863万トン 10.9%
アメリカ合衆国   3億人         3 5874万トン 9.3%
ロシア    1億4400万人    4 4769万トン 7.6%
フランス     6300万人       5 3684万トン 5.9%
カナダ     3300万人       6 2677万トン 4.3%
オーストラリア     2000万人       7 2509万トン 4.0%
ドイツ     8200万人       8 2369万トン 3.8%
パキスタン   1億5900万人       9 2161万トン 3.4%
トルコ     6900万人       10 2150万トン 3.4%
ウクライナ      4700万人       11 1870万トン 3.0%
イギリス      6100万人       12 1486万トン 2.4%
イラン      6900万人       13 1431万トン 2.3%
アルゼンチン      3900万人       14 1257万トン 2.0%
日 本      1億2700万人           60万トン
(日本の小麦の消費量630万トン・国内生産60万トン)

上記の人口と生産量を見ていると、日本は食糧を生産しない国のような錯覚を覚える。上記のうち印象に残る人口と小麦の生産量は以下である。

ロシア    1億4400万人    4 4769万トン
フランス     6300万人       5 3684万トン
ドイツ     8200万人       8 2369万トン
イギリス      6100万人       12 1486万トン
日 本      1億2700万人           60万トン

輸入小麦:売り渡し価格、10月に引き上げ…農水省見通し
             毎日新聞 2008年6月17日 18時48分
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輸入小麦:売り渡し価格、10月に引き上げ…農水省見通し
             毎日新聞 2008年6月17日 18時48分
 農林水産省は17日、製粉会社に売り渡す輸入小麦(主要5銘柄)の価格を10月に引き上げる見通しを明らかにした。国際相場が高止まりしているためで、7月までの相場に急変がない限り、現行の1トン当たり6万9120円から2〜3割程度の値上げになる見込み。8月に最終決定する。小麦粉やパン・めん類など関連製品の価格にも影響しそうだ。
 日本は小麦の約9割を輸入に依存している。政府が買い入れて製粉会社に売り渡しており、価格は国際相場に連動して4、10月の年2回改定する。今年10月以降の分は、昨年12月〜今年7月の8カ月間の買い入れ価格を基に算定するが、今年5月まで6カ月間の平均価格は、現行の売り渡し価格を約3割上回っている。
 小麦の売り渡し価格は昨年4月に1.3%、同10月に10%、今年4月に30%それぞれ引き上げられた。国際相場の指標となるシカゴ商品取引所の先物価格は、4月以降は下落傾向だが、6月に入り再び上昇基調に転じている。世界的に穀物需給が(逼迫ひっぱく)し、当面は高値水準が続くとみられるため、農水省幹部は「10月の値上げは避けられない」と話している。【工藤昭久】
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石田ふたみ