『日々の映像』

2008年04月30日(水)  ジェネリック医薬品(後発医薬品)

4月28日コミュニテイ「高齢者福祉情報」に
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=30519886&comm_id=698599
ンチャさん
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3809114

から次のトッピックを貼っていただきました。医療業界の怠慢であると同時に、このことを知らない人も多くいるのでここに掲載させていただきます。詳細はエンピツに収録します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝のミクシィニュースにも出ていましたが、毎日新聞には次のような驚くべき記事が出ていました。
          -------------------------------------------------

ジェネリック医薬品:生活保護者は後発薬 続く弱者切り捨て 「違反者」は割り出し
 生活保護受給者に対してジェネリック(後発)医薬品の使用を事実上強制する通知を厚生労働省が自治体に出していることが明らかになった。背景には医療費抑制を迫られる“国の懐事情”があり、通知書でも「後発医薬品は安く」「医療保険財政の改善の観点から」など、お金にかかわる文言が並ぶ。一方、指導に従わない生活保護者を割り出すため、薬局に1枚100円の手数料を払ってまで処方せんを入手するとしており、なりふり構わぬ様子がうかがえる。【柳原美砂子】
毎日新聞 2008年4月27日 西部朝刊
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20080427ddp041040009000c.html
ミクシィニュース
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&id=472825

          -------------------------------------------------

この記事は、毎日新聞社の柳原美砂子記者の全くの勘違い、勉強不足による記事です。ジェネリック医薬品は効能も安全性もほとんど先発医薬品と同じで、違うのは、値段が先発医薬品より安いということだけです。ジェネリック医薬品によっては、先発医薬品の2割くらいの値段でほとんど同じ効能があるのです。

それにもかかわらず、現在のほとんどの医療機関では、高い先発医薬品を国民に使用させているのです。批判するとしたら、安いジェネリック医薬品ではなく高い先発医薬品を利用させている医療機関の方なのです。

この勘違い記事に驚いてトピックを立てた次第です。

ジェネリック医薬品 何でもQ&A
http://www.emec.co.jp/generic/index.html

後発医薬品(ジェネリック医薬品)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E7%99%BA%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジェネリック医薬品ってご存知ですか?
エルメッドエーザイ株式会社
http://www.emec.co.jp/generic/index.html

急激に進む高齢化によって医療費はどんどん増え、日本の医療保険制度は財政的に厳しい状態です。このため、平成15年の4月よりサラリーマンの自己負担が2割から3割に増え、家計への影響がとても心配されます。
総医療費約30兆円で20%を占める薬剤費(約6兆円)をどうにか減らすことはできないか。そこで、注目されているのが、成分や効き目が同じで、価格が安い「ジェネリック医薬品」です。でも、皆様には聞きなれない言葉ではないでしょうか?
このQ&Aは、皆様に少しでも「ジェネリック医薬品」を知っていただくために、
「えっ、同じ成分の薬で値段が違うってどういうこと?」
「安いお薬で、本当に効くの?」
など、皆様の疑問にわかりやすく答えたものです。ジェネリック医薬品を身近なお薬と感じていただければ幸いです。

Q1 「ジェネリック医薬品」って何?  
お医者さんで処方してもらうお薬には
「新薬(先発医薬品)」と、
同じ成分、同じ効果で価格の安い薬
「ジェネリック医薬品」があります。
「新薬」として最初に発売された薬は特許に守られ、開発したメーカーが独占的にその薬を製造販売することができます。これが「先発医薬品」です。
ところが20〜25年の特許期間が切れると、他のメーカーも同じ成分、同じ効果のお薬を製造できるようになります。これが「ジェネリック医薬品」で、その価格は新薬の2〜8割に設定されています。

Q2 ジェネリック医薬品はなぜ安い?
新薬に比べて、開発時間や研究費などが
少なくて済むので
安い価格が設定できます。
新薬は、その成分から開発し、有効性、安全性を確認後承認されて発売されるため、研究に10〜15年かかるといわれ、その費用も150〜200億円と莫大です。
しかし、ジェネリック医薬品はすでに使われていて有効性も安全性も確かめられた成分ですから、承認までの手続きが少なくなります。開発や研究にかかる時間も金額も少ないので、国が新薬の2〜8割の価格に設定しています。

Q3 安いのはいいけど、きちんと効くの?
ジェネリック医薬品の効果は、
先発医薬品と同じです。
ジェネリック医薬品は、すでに先発医薬品の成分の有効性と安全性が確かめられた後に発売されています。また、ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ速さ、同じ量で、薬の成分が血液中に入っていくかどうかを調べる試験(生物学的同等性試験)を経て発売されていますので、先発医薬品と同じ効果が期待できます。

Q4 ジェネリック医薬品を使うメリットはあるの?
薬代の負担が減るのはもちろん、
医療費の抑制にもつながります。
患者さんの薬代の負担が減り、家庭での医療費の節約に役立ちます。
また慢性疾患では、薬代が高いからといって、通院や薬の服用をやめてしまう人も少なくありません。でも、お薬は飲み続けることが大切です。
ジェネリック医薬品の使用により、正しい治療を無理なく続けられる環境が整います。そしてひいては高騰する医療費の抑制にもつながります。

Q5 実際にどのくらい安くなるの?
薬代の負担が減るのはもちろん、
医療費の抑制にもつながります。
患者さんの薬代の負担が減り、家庭での医療費の節約に役立ちます。
また慢性疾患では、薬代が高いからといって、通院や薬の服用をやめてしまう人も少なくありません。でも、お薬は飲み続けることが大切です。
ジェネリック医薬品の使用により、正しい治療を無理なく続けられる環境が整います。そしてひいては高騰する医療費の抑制にもつながります。

Q6 ジェネリック医薬品の安全性は?
品質を守るために「品質再評価」が行われ
その結果はいつでも公開されています。
ジェネリック医薬品も新薬と同様に、品質や安全性の規定を守って製造販売されています。さらに1998年からは、従来のジェネリック医薬品の品質を確保するために、品質の再評価が実施されています。その結果は「医療用医薬品品質情報集(日本版オレンジブックと呼ばれます)」にまとめられ公表されていますし、またホームページ上でも確認できます。

Q7 海外で、ジェネリック医薬品は使われているの?
日本ではわずか10%のシェアですが、
欧米ではすでに40〜50%のシェアを
占めています。
日本でのジェネリック医薬品は、品目数は多いものの全体の数量では約1割を占めるにすぎません。しかし、欧米では医療保険制度の違いもあり、コスト意識が強いため、数量ベースで40〜50%をジェネリック医薬品が占めています。

Q8 どうすれば処方してもらえますか?
まずは、かかりつけ医の先生か
調剤薬局にご相談ください。
国の方針として採用がすすめられているジェネリック医薬品ですが、現在、どこの医療機関でも扱われているわけではありません。ジェネリック医薬品を使うには医師の処方が必要ですので、まずはかかりつけ医の先生か調剤薬局にご相談してみてください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後発医薬品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E7%99%BA%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81

日本では普及が進んでいない。普及を妨げる理由は、安定供給がなかなか難しいというジェネリック医薬品メーカーの問題とジェネリック医薬品に対する医師・薬剤師の知識不足である。
現状で後発品の普及がすすんでいる国は英国、ドイツ、アメリカなどで以下に各国の普及率(数量ベース)を示した。

13% フランス
17% 日本
46% ドイツ
53% 米国
55% イギリス
現在、日本では医療費抑制のため国家主導でジェネリック医薬品(後発品)の普及が進められている。

 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ