『日々の映像』

2008年02月03日(日)  中国製ギョーザ事件の犯人は

 10年ほど前中国の文学者(近代の精神の指導者)の「魯迅の生涯」を読んだ。
日本人は「長いものに巻かれろ」「お上に逆らえない」「自分に意見を持たない」「大勢に従うだけ」という貧しい精神風土がある。
  
 中国には共産革命以前の2000年の封建社会で出来あがった悪しき精神風土がある。分かりやすい事例は、年間で行政に携わる役人の逮捕者が20万人前後いることである。人口が日本の10倍といってもこの20万人逮捕者は多すぎる。日本で言えば、年間2万人の公務員が逮捕されているのである。
 
 この中国人の原質を鋭く指摘した小説が魯迅の「阿Q正伝」なのである。ここには、無感動・無感覚の腐乱した人物が描かれている。魯迅の長男〔60代〕が5年ほど前に来日した時の言葉の一部が記憶に残っている。それは「中国の悪しく風習が改革されるには今後50年かかる」〔要旨〕という発言であった。

 中国は腐乱した人物群が引き起こす事件が発生するのである。精神風土が改革されない限り、中国に民主社会を作ることは不可能なのだ。私は「魯迅の生涯」「阿Q正伝」「薬」「孔乙己」などの小説を読んで、中国は今後50年1党独裁の政治でなければ国は持たないと思った。

 今回の中国製ギョーザ事件は、人為的に薬物注入された可能性が濃厚に成ってきた。どこで、誰が入れたのか。中国人か、日本人か。日本人にはこのよう事件を起こす精神風土はないと思う。この事件で誰が一番打撃を受けるか。一部の報道で「中国オリンピックは中止になるか」という懸念が報じられている。私の推測は中国の1党独裁政治に打撃を加えたい「闇グループ」の犯行ではないかと思う。この食の事件が更に起こる可能性がある。

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新たにギョーザ6袋からメタミドホス検出…兵庫県警鑑定
2008年2月3日 読売新聞
中国製冷凍ギョーザによる中毒問題で、兵庫県警は3日、同県高砂市の一家3人が食べて中毒症状を起こした「中華deごちそう ひとくち餃子(ギョーザ)」と同じ製造日で、輸入仲介商社「双日食料」(東京都港区)から任意提出を受けた26袋のうち、6袋の包装袋の外側表面から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出したと発表した。

 うち1袋の側面には、直径約1ミリの穴が開いていた。
 県警によると、6袋は昨年12月28日にジェイティフーズ大阪支店に返品され、1月8日に双日食料に持ち込まれた。ギョーザやトレーなど中身については今後、鑑定する。
 また、残りの20袋はジェイティフーズ以外の業者から双日食料に返品されたもので、県警はこれらについても鑑定を急ぐ。
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新たな健康被害訴え273人、計1232人に 中毒事件
2008年02月03日  朝日新聞
 中国製冷凍食品が原因の健康被害を訴える人が3日、全国で新たに273人増えて計1232人になったことが厚生労働省のまとめで分かった。下痢や腹痛などで医療機関で受診したのは計379人、入院したのは計9人となった。有機リン系農薬の中毒症状が疑われる人はいないという。

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中国製ギョーザ、新たに6袋の外側から殺虫剤検出
                   2008年2月3日 経済新聞
 中国製冷凍ギョーザの中毒問題で、兵庫県警は3日、同県高砂市の被害商品と製造日が同じで、関西経由で流通した6袋の外側から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出したと発表した。うち1袋の表面に1ミリ大の穴も確認した。
 中国の現地工場の加工・袋詰め作業以降に殺虫剤が付着した可能性が強まったが、日本に輸入される前なのか輸入後なのかといった時期や、原因は特定できないという。
 問題の商品は「中華deごちそうひとくち餃子」。昨年10月1日の製造で、工場内で約1カ月間保管された後、天津から冷凍コンテナの船便で輸出され、11月6日に大阪港に到着。梱包のまま小売店に配送された。
 県警によると、6袋は昨年末に「表面がべたついている」との理由で輸入元のジェイティフーズ大阪支店に返品された後、輸入仲介商社「双日食料」で保管中だった。 (19:25)
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中国製ギョーザ、担当相が人為的に薬物注入の見方示す  
2008年2月3日 読売新聞

 国民生活担当の岸田沖縄相は3日、フジテレビの番組で、中国製冷凍ギョーザによる中毒問題に関し、「薬品の量などを考えると、どこかで何かの理由で入れられたと理解している」と述べ、人為的に薬物が注入されたとする見方を示した。
 同時に、「現状では、あらゆる可能性を排除せず、原因究明に努めなければいけない。まだその段階だ」と語り、原因を慎重に究明する姿勢を強調した。
 事態の把握に時間がかかったことについては、「被害が生じてから、厚生労働省が事態を把握するまで1か月たっている事実は言い訳できない。保健所から地方自治体、厚労省に情報が入る仕掛けにはなっていたが、情報が流れなかった。大いなる反省点」と述べた。
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中国製ギョーザ:被害拡大の恐れ…回収6袋から殺虫剤検出
 
 混入した毒物ははどこまで広がっているのか−−。兵庫県警が3日、返品された中国製冷凍ギョーザの袋から新たに有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出した。輸入した双日食料やジェイティフーズの親会社の日本たばこ(JT)などの関係者は大きな衝撃を受けた。前日は「被害は極めて限定的」と見ていた厚生労働省にも緊張が走った。

 ◇警戒強める厚労省

 厚労省は、千葉、兵庫の3家族10人以外に、これまで有機リン系中毒をうかがわせる健康被害の報告がないことから「被害は極めて限定的」との見方に傾いていた。しかし、今回新たにメタミドホスが検出されたことで「新たな被害発生の恐れもある」と警戒を強めている。

 厚労省が最も恐れるのは、有機リン系中毒が天洋食品の冷凍ギョーザ以外でも出ることだが、全国の保健所の報告から、その懸念は薄れつつある。輸入食品安全対策室は、輸入された冷凍ギョーザに危険な食品がどの程度混じっているかが問題だと見ている。

 一方、今回の6袋の製造・流通経緯をたどることで解明に近づくという期待もある。同室は「どの範囲が危険なのかが絞られれば、それ以外の商品の安全宣言も出せる。今の段階では、中国製冷凍食品全体を幅広く警戒して情報収集を続けていく」としている。

 ◇JT、双日食料がそれぞれ会見

 冷凍ギョーザを販売したジェイティフーズと親会社の日本たばこ産業(JT)と、輸入を仲介した双日食料は3日夜、それぞれ東京都内で記者会見した。

 JTなどによると、大阪府内の小売店から昨年12月27日、「パッケージの外側がねばつき、異臭がする」と連絡を受け、11袋の返品を受けた。客が2袋を買おうとした際に異常に気付き店側に連絡、店頭に並ぶ9品と共に返品された。いずれも兵庫県高砂市でメタミドホスが検出されたギョーザと同じ昨年10月1日製造だった。双日食料によると、商品を運んだドライバーも異臭に気付いたという。

 JTの品質管理部は1月7日に返品を受け取り、双日食料と共に原因を調査。食味検査を行ったが異常はなかった。同9日、3袋について検査機関に検査を依頼。油溶解性の黄色い液体と水溶性の透明な液体が付着していたことが判明した。物質は脂肪酸エステルやリン酸化合物を含んでいたが、化合物の混合物で具体的な物質の特定は難しいとの回答が寄せられたという。

 JTの岩井睦雄食品事業本部長は会見で、「付着物は野菜臭があり、生の魚のにおいがしたと連絡を受けている。こういった付着物は、流通過程で付くこともある」と話した。双日食料の武田浩文社長は「被害者のご回復をお祈りするとともに、早急に原因を解明するよう関係機関とともに精いっぱい努力していく」と陳謝した。

毎日新聞 2008年2月3日 20時12分 (最終更新時間 2月3日 20時50分)

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石田ふたみ