『日々の映像』

2008年02月02日(土)  中国製ギョーザの謎が深まる。

 中国製ギョーザ事件は時間が経過しないと分からないようだ。そもそも基準値の100倍以上の濃度のメタミドホスが検出されること事態が異常なのである。
どこかで意図的に混入された可能性があるのだ。今日はその関係ニュースをエンピツに収録して置きたい。 


中国製ギョーザ:基準百倍以上の高濃度メタミドホス 千葉
                      2008年2月2日 毎日新聞
中国製ギョーザ:不信強まり「中国食品たたき」の様相も
毎日新聞 2008年2月1日 
中国製ギョーザ:食品メーカーなどで「意図的混入説」強く
毎日新聞 2008年2月1日 
中国製ギョーザ:袋の「穴」はどこで? 広がる怒りと困惑
毎日新聞 2008年2月1日

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中国製ギョーザ:基準百倍以上の高濃度メタミドホス 千葉
                      2008年2月2日 毎日新聞
 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、「コープ花見川店」(千葉市花見川区)で購入して千葉市稲毛区の女性(36)方で食べ残しになっていたギョーザから、濃度130ppmの有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されていたことが1日、分かった。生活協同組合連合会コープネット事業連合(さいたま市南区)が、食品環境検査協会に検査を依頼し判明した。ギョーザの原料となる野菜の残留メタミドホスの基準値の100倍以上に当たるといい、コープネットは「通常の原材料の残留農薬とは考えにくい」と話している。
 コープネットによると、ギョーザをつぶして検査したため、どの材料から検出されたかは分からないという。国が06年に導入した残留メタミドホスの基準では、ニラ0.3ppm、キャベツ1.0ppmで、残留濃度は130〜430倍にあたる。1個(14グラム)当たり1.82ミリグラム含まれている計算となる。
 コープネットの永井伸二郎・執行役員は「原材料の残留農薬としては非常に考えにくい値。製造工場か流通、販売の過程と考えられるが、特定できない」と話した。【和田憲二、吉井理記】
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中国製ギョーザ:不信強まり「中国食品たたき」の様相も
毎日新聞 2008年2月1日 
 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件を受け、中国産食品全般に対する消費者や流通、外食業界の不信感が高まる一方だ。問題となった天洋食品の製品以外まで店頭から撤去したり、外食での使用をやめる動きが広がり、無差別な「中国食品たたき」の様相も示し始めた。業界には過剰反応を心配する声もあるが「消費者の不信は根強い。念には念を入れる」(大手スーパー)という企業が大多数で、騒ぎが収まる気配はない。【宮島寛】
 事件を受け、73品目の中国製食材の利用を中止したすかいらーくは「すかいらーく」や「ジョナサン」などの各店で約20のメニューを提供できなくなっている。代わりの食材の緊急確保で経費負担も増しているが「消費者の不安が解消されるまで再開しない」方針という。
 J・フロントリテイリングは、傘下の大丸と松坂屋の各売り場から、中国産野菜や冷凍食品の撤去を表明。「健康被害まで出ている以上、念を入れる」(大丸)との姿勢で、販売再開の見通しは立っていない。
 他にも、事件の原因となった商品を販売していたジェイティフーズ社の中国産製品をすべて撤去する動きがある。「回収対象の天洋食品製と混同される」との理由からだ。
 こうした動きを「過剰反応」と批判する企業もある。牛丼店「すき家」などを展開するゼンショーは、毒物の混入濃度が異常に高かったことなどを理由に「中国食品の品質管理の問題というより、1工場で起きた事件の可能性が高い」(広報室)と指摘。「世の中の動揺に企業まで流されてどうするのか」と、中国からの輸入食材の使用を今後も続ける。
 中国製食品は現地の人件費の安さなどから低価格のものが多いため輸入量が年々増加し、幅広く出回っている。これらの商品を国内産などに切り替える動きが進めば、消費者の選択肢が狭められるだけでなく、実質的な食品の値上がりにもつながり、消費者負担が重くなることも懸念される。

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中国製ギョーザ:食品メーカーなどで「意図的混入説」強く
毎日新聞 2008年2月1日 20時15分

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件について、国内の食品メーカーや小売企業の間では、「意図的な混入説」を挙げる声が強まっている。各社はこれまで、中国の現地工場などの品質や安全管理体制の強化に取り組んできており、「人体に深刻な被害を与えるほどの薬物の混入は、通常の生産管理体制の下では考えられない」(小売り)ためだ。
 各社は、中国産食品への不信感が高まっていることを受けて、輸入食材や食品の安全性確保のための工夫を重ねてきた。日清食品は06年11月、中国・上海市に独自に検査機関を開設し、日本に輸入する農産物の残留農薬や、畜産・水産物の有害物含有などを検査している。日本にも同様の検査機関を持ち、二重のチェック体制をとってきた。
 小売りではイオンが、衛生管理にとどまらず、現地企業で労働争議が起きていないかどうかや法令順守体制が万全かなどについても、調べたうえで自社ブランド製品の生産委託先を選んでいる。農薬検査も畑を含め全5段階で行っており、「農場の中には管理が日本より進んでいるところもある」(担当役員)という。
 中毒の原因となったギョーザを製造した天洋食品は日本の19社と取引しており、各社は自ら工場の品質管理体制をチェックするなどしたうえで、安全管理が十分だと判断してきた。このため、「よほどのことがない限り、大量の薬物が製造過程で誤って混入することは考えにくい」(食品大手)との見方が根強い。
 現段階では意図的な毒物混入かどうかは不明だが、日清の安藤宏基社長は「意図的な混入を防ぐには、すべての商品を対象に検査しなければならない」と、問題解決に限界があることを認めている。【平地修、工藤昭久】
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中国製ギョーザ:袋の「穴」はどこで? 広がる怒りと困惑
毎日新聞 2008年2月1日 
 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件は、兵庫県高砂市の事件のパッケージに穴があったことが分かり、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が、人為的に投入された可能性が出てきた。どの場所でどういう経緯で混入したのか、「穴」はどこで開いたのか。日中で事件に対する怒りと困惑が広がった。
 ◇中国市民は
 問題のギョーザを製造していた中国河北省の「天洋食品」は、約630人が午前8時から午後6時まで働く。手作業部はすべて手袋着用だ。しかし、最近雇用を巡って労働争議があったばかりといわれ、「何があっても不思議ではない」とうわさされる。
 工場近くの小売店店主の閻華さん(34)は「中国人はやさしいから、故意に日本人を狙って薬物を入れるなんてことはあり得ない」と言う。ただ、「3、4年前に天津で、牛乳工場の従業員が解雇を恨んで乳製品に毒物を混入して食中毒被害が出る事件があった」と話す。
 また、北京在住で日系企業に勤める金美花さん(26)は「2つの可能性がある。日本で開けられたのなら、今夏の北京五輪を支持しない日本人が中国のイメージを悪くするためにやったのだと思う。もう一つの可能性は冷凍食品メーカー間の競争が激しいため、食品業界関係者がやったのではないか」と自説を述べた。
 ◇輸送、管理は
 輸入元の「ジェイティフーズ」(東京都品川区)の親会社、日本たばこ産業IR広報部は「袋は穴が開きにくい材質が使われており、製造段階で3ミリもの穴が開くのは考えにくい」と驚く。「万が一、何らかの事故で穴が開いたとしても、従業員が事故そのものに気づくはず。また穴が出荷まで見逃されるとは思えない」と語る。
 流通段階での事故の可能性についても「段ボールを2階から落とすぐらいの衝撃なら分からないが、それも考えにくい」と話した。
 千葉県の2事件の流通・販売にかかわる日本生活協同組合連合会職員は「配送過程で針を刺すには段ボールから商品を取り出す必要がある。段ボールが開いていたり、テープが張り替えられていたら、異常に気づく」と話す。「冷凍倉庫に保管するので、外部からは簡単に倉庫に入れない。国内の流通過程で針を刺すのは難しいのでは」と首をかしげる。
 ◇日本の店頭で
 母娘が中毒になった商品が販売されていたコープ花見川店(千葉市花見川区)の川上保史店長は「穴が事実だとすれば消費者の命を脅かす殺人行為だ。食の信頼を根底から揺るがす結果を生み、強い憤りを感じる」と怒る。市川市の女性と子ども4人が中毒になった製品があったコープ市川店の後藤聡店長は「何を信じていいか分からないというのが、今のお客様の心境だと思う。国や関係機関に一日も早く原因究明をしてもらい、安心して買い物ができるような環境を作ってほしい」と話した。
 ◇「穴に気づいていたら、食べなかった」
 兵庫県高砂市の事件で冷凍ギョーザを食べて妻(47)、次男(18)とともに入院した造園業の男性(51)は「袋に穴が開いていたとは……。もし気づいていたら、食べていなかった」とショックを隠せない。先月5日に中毒になり、まだ体に力が入らず仕事を休んでいる。「今日、近所を歩いたら頭がくらくらした。息子もまだ両手がしびれている」。だが仕事がたまっており、週明けから職場に復帰するという。





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石田ふたみ