『日々の映像』

2008年01月29日(火)  今世紀末の日本の平均気温、最大で4.7度上昇

 温暖化問題に関連して「気象変動に関する政府間パネル」の「第4次評価報告書」を開いてみた。膨大なデーターで素人では読みきれない。ここの報告によると、21世紀末には最大で気温が6.4度上昇する可能性があるという。素人でもこれだけの温暖化が進めば、猛暑・大雨・台風などの異常気象が頻繁に起こり、私たちの生活基盤が脅かされることは理解できる。
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th_rep.html

 環境省の地球温暖化影響・適応研究委員会は1月8日、2070〜2099年の日本の平均気温が1961〜1990年の平均気温より1.3〜4.7度(地域別では1.2〜5.8度)程度上昇し、高緯度地域でその上昇は大きくなる」という予測を発表した。
温暖化の元凶は二酸化炭素の排出量で、この減少が至難である以上地球の温暖化は避けられそうもない。

 シベリア東部の永久凍土帯の地中温度が04年以降急激に上昇し、凍土が急速に融解していることが、海洋研究開発機構とロシア科学アカデミーの共同研究で明らかになったという。地球温暖化により、この地域の降水量が増えたことが原因と考えられている。ともかく、地球温暖化問題が国家レベルで最大のテーマにする必要がある。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今世紀末の日本の平均気温、最大で4.7度上昇

環境省:今世紀末の日本の平均気温、最大で4.7度上昇
2008年01月20日温暖化新聞から
(環境省より)
環境省の地球温暖化影響・適応研究委員会は1月8日、第2回会合で2070〜2099年の日本の平均気温が1961〜1990年の平均気温より1.3〜4.7度(地域別では1.2〜5.8度)程度上昇し、高緯度地域でその上昇は大きくなるという予測を発表した。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や気象庁気象研究所が開発した予測モデルによると、2081〜2100年の真夏日の出現数の平年値は1981〜2000年の平年値と比べて全国的に増加(特に南西諸島では40日以上増加)し、熱帯夜の出現数も全国的に増加(最大40日以上)すると予測された。一方で真冬日の出現数は全国的に減少(最大50日程度)すると予測された。
また、2070〜2099年の降水量の平年値は1961〜1990年の平年値と比べて−2.4〜16.4%の割合で変化が生じ、降雪量については、2081〜2100年の平年値は1981〜2000年の平年値と比べてオホーツク海を除くすべての地域で減少が予測された。台風に関しては、文部科学省の研究によると、温暖化により、地球全体の熱帯低気圧の年間発生数は現在より減少するが、最大風速の大きな熱帯低気圧の相対的発生割合は増加すると予測されている。
3月3日に予定されている第3回会合では、食料、水環境・水資源、自然生態系、防災・沿岸大都市、健康、国民生活・都市生活、途上国という各ワーキンググループが、影響・脆弱性・適応に関する知見の集約結果など、活動状況を報告し、新たな論点などを提示し、議論を行うことになっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シベリア:永久凍土が急速融解 牧草地の水没、道路崩壊も
毎日新聞 2008年1月18日 
 シベリア東部の永久凍土帯の地中温度が04年以降急激に上昇し、凍土が急速に融解していることが、海洋研究開発機構とロシア科学アカデミーの共同研究で明らかになった。地球温暖化により、この地域の降水量が増えたことが原因と考えられ、牧草地の水没や道路崩壊などの影響が出ている。永久凍土の融解は温室効果ガスのメタンの放出、植生や気候の変化を招くという。
 海洋機構は97年からシベリア東部のヤクーツクで観測を開始、ロシアの3測候所のデータと併せて解析した。その結果、これまで年間0.01度のペースで上昇していた地中温度が、04〜06年で1.1度も上昇していた。夏季に解ける凍土層の厚さも、03年までは1.2〜1.3メートルだったのに対し、04年以降は2メートルを超えるようになった。
 この影響で、湖沼面積がこの7年で3.5倍に拡大し牧草地が水没するなどの被害が出ている。冬季は凍結する川に大量の水が流れているなど、従来見られなかった現象が起きているという。
 海洋機構によると、シベリア全体で降水量が増えている。夏季の雨は凍土を解かすため、降水量の増加が直接の原因とみている。
 海洋機構の大畑哲夫プログラムディレクター(雪氷学)は「これまで考えられていた以上のスピードで永久凍土の融解が進む可能性もある。オホーツク高気圧の勢力など日本の気候への影響もあるかもしれない」と話している。【西川拓】

 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ