『日々の映像』

2008年01月04日(金)  30代独身女性の半数以上は交際相手がいない

 少子化が社会問題となって久しいが、決定的な解決策を見出せないままでいる。生涯青春の会で3月から「コミュニケーションセミナー」を開催する。我田引水ではないが、この少子化という社会問題には、独身男女のコミュニケーション能力の向上こそが、解決の糸口を与えるものであると確信している。コミュニケーション能力というと大げさになるが、要は人としての基本条件を身に付けているかどうかであると思っている。
 
 1月20日のスピーチの会の前座講演で「結婚できない人」と題して、心理カウンセラー 片桐直子さんから講演をしていただく。片桐さんが「会って直ぐに結婚でできない人が分かる」と私に言った言葉が強く印象に残っている。関心のある人は、是非片桐さんの長年の経験談に耳を傾けて欲しい。
 
 少子化問題の解決策の一つとして、30代前半の独身女性の割合が減少方向に進むことが必要だ。国政調査で30代前半の独身女性は33%を超えているのである。いわゆる女性100人中33人が独身女性なのである。
Happy Step
http://www.happy-step.net/30worries.html
による未婚(独身)女性の結婚意識は次の通りだ。

・ 交際相手はいない     30~34歳の54%、35~39歳の61%
・ 過去にも交際相手はいない 30~34歳の35%
・ 結婚意識あり       30~34の75%、35~39歳の61%
                      
参考までにAII About
http://allabout.co.jp/relationship/womenlove/closeup/CU20070119A/
の驚愕!30女の約7割に恋人がいない理由をエンピツ
http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20080104
に引用しておきます。

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驚愕!30女の約7割に恋人がいない理由
 ガイド:芳 麗

1、約7割の30女が彼氏ナシ、4割近くは男ッ気すらナシ!

思いのほか、進んでいる30女の恋愛砂漠化現象。あなたは、どう受け止める?

「30過ぎると急にラクになる」とは先人の女性たちがよく言う言葉。たしかに、自分も30過ぎて、ふと、肩の荷が降りたように思えた。誰に頼まれてもいないのに、「30歳までに○○しなきゃ」という呪縛から解き放たれたからなのだろう。仕事、貯金、人脈……。
 恋愛や結婚は“30までに〜”病の最たるもの。30歳目前に多くの人が、はしかのような流行り病(=30までに結婚したい病)にかかり苦しんで、ふと30を過ぎて気づく。それは思い込みであり、30過ぎて結婚しなくても、人生は楽しいことに。むしろ、駆け足で結婚するくらいなら、思い止まったほうがヨカッタことに。(30以降の人生のほうがずっと長いし、未婚の仲間が多い世代だからなおさらだ)
 しかし! 気がラクになるのは喜ばしいことだけど、“30までに”の足かせがなくなると同時に、さらに恋愛から遠のいてしまうのも30女の常になりつつある。

つい先日、本サイトのあなたの一票コーナーで30代女性に募ったアンケート、「現在、彼氏はいますか?」では、こんな結果があがった。

Q 30代の独身女性。現在、付き合っている彼はいる?

結婚前提の深い恋人がいる  19%

彼はいるけど、浅い付き合い 15%

軽いボーイフレンドのみ 28%

まったく男っけナシ! 38%

恋人がいない人が約7割も、そして、まったく男っ気がないと公言する人が約4割もいた。一方、深い彼氏がいる人は2割弱だ。

 30女が恋愛から遠のきがちなことは知っていたけれど、まさか、みんなこんなに恋愛日照りだったとは! ここまでくると、現代病かと思ってしまう。同世代として、複雑な気分。

 とはいえ、私の周囲10人くらいの30女で統計をとってみても、たぶん、このくらいの割合だろう。改めて思う。30過ぎてなお美しさに磨きがかかり、仕事もできて、気立てもいい女たちが、なぜ、恋愛から遠のいていくのか?


2、40男は、30女を怖がっている?

男は、若い女子が好きな理由は美しさではなく従順さだった。そのほうが、悲しいかもしれない。

つい先日、37〜45歳の独身男性グループ(バブル世代。IT社長、歯科医師、実業家など)とゴハンを食べた時、自称:恋愛ベタな彼らの恋愛論を聞いて、改めて突きつけられた。
男は自分が年をとるほど若く美しく従順な女子が好きだということを! 
「ホラね。どうせ、男なんて」と放り投げることなかれ。まだ、続きがある。
彼らはたしかに、若い女子(18〜27歳)が好きだ。けれど、「30代でも美しくて(身ぎれいで)優しい人なら、全然OK!」なのだという。しかし……。

「そういう人は理想が高そうだし、手が出しづらい」
「男なんて要らなさそう。30過ぎの独身って、キレイでも色気がない」

とも口々に言いはじめた。要するに、女の年齢そのものが問題ではなく、「30女=経験値を積んでて怖そうだ」というイメージ(半ば、思い込みであり、半ば真実?)があって手を出せないのだと打ち明ける。もともと恋に臆病な男たちは、心身ともに自立していて
「男(自分)の必要性」を感じない相手には、入り込めないし、手を出しがたいというのだ。

「40にもなる男が何言ってんの?」とツッコミたい気持ちも大いにあるけれど、男子とはいくつになってもデリケートなもの。そこは、事実として受け入れるしかない。
そもそも、一見、強そうに見られる30女だって、ホントは全然、強いわけでも完璧なワケでもないのだから。

男も女も、年齢を重ねると「自己評価」と「周囲からの見られ方」の間にどんどん開きが出て来るものである。そのギャップに気づかないと恋愛はますます遠のいていく。

コラムニストの石原壮一郎さんは、もっといい人がいるはずと思いながら、現実には恋愛しないで妄想ばかりがふくらませている30代女性は、「いくら身ぎれいでも、マインドは、オタク男子と変わらない」と語っていた。本当にその通りだと思う。恋愛から離れている30女は、恋愛ベタな40男と変わりないくらい、心身ともに(恋愛においては)サビついていることを自覚しないと、次へ進めない。経験を積んだだけ、内面の深みはあるし、仕事のスキルが上がってるからこそ、恋愛における自分の未熟さはなかなか自覚できないものだけれど。

独身の30女は、健気に一生懸命生きている人が多い。「ソントクを計算して結婚するより運命の出会いが訪れるのを待ちたい。それまで自分を磨いて頑張ろう」と思っている、ある意味、純な女が多い。それは、たぶん、間違ってない(と思いたい)。
 けれど、冷静に現実を見つめてみると、今の日本で日本男子が、待ってるだけの30女を見初めてくれることなんて、そうそうないとも思う。

3、恋愛を夢で終わらせずに、現実にする作戦

鋭くも愛のある分析がいつも素晴らしい、石原壮一郎氏の「大人の女養成講座」。笑えてタメになります。

結婚したいと言いつつも、恋が遠ざかってサビついている男女に、理想の恋愛や相手の条件をたずねるとたいていこう言う。
「理想は特にない。好きになった人がタイプ」
前述の恋愛ベタなバブル40男もそう言っていたけれど、これって、恋愛初心者のいうセリフだと思う。もしくは、恋愛超上級者。よほど恋を重ねてきた恋愛体質の希有な男女なら、もはや、感覚だけで相手を選べるものだけど……しばらく、恋愛に離れている人の恋愛感覚はアテにならないと思う。
恋愛に条件をつけすぎて失敗した経験から、そう言う人もいるだろう(前述の40男は、外見で選んでさんざん失敗したとのこと)。世間体を気にした条件はたしかに要らないけれど、自分がどんな恋愛が欲しいのか明確に描いておくことは必要だ。
自分の心の内部を深くまで見つめて、自分にとって何が大切か分かっていれば、おのずとどんな相手がいいのか、どんなパートナーが必要なのか見えてくるはずだ。

夢も恋も叶える基本は、リアルで明確なイメージ力なのだから。

結婚できない30女も40男も、夢は見ても現実はイメージできていない。40男は30女の本音も知らずに、怖がってるだけだし、30女もまた同じこと。
でも、「結婚したい!」と口では言いつつも、本当のところ、経済的には自立しているから、危機感が生まれていないんだろうとも思う(それはいいことだけど)。
 40代独身男と、30代独身女はそこらじゅうにたくさんいるのに、なかなか引き合わない悲劇(喜劇?)は、こういう理由なのかもしれない−−。

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石田ふたみ