『日々の映像』

2008年01月03日(木)  交通事故死者、54年ぶり5000人台

 2007年の全国の交通事故死者数が27日現在、前年同期比608人少ない5669人であることが28日、警察庁のまとめで分かった。通年では1953年以来、54年ぶりに5000人台になることがほぼ確実なのだ。

 この数字はまだまだ多いと思う。事故発生件数は83万3019件で負傷者数は103万4515人もいる。「交通事故で重傷を負い、救命救急センターに搬送された患者の3割が、約1カ月後にうつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患を発症していた」(12月30日日経から)という。肝心の情報が伏せられていて、重傷者は103万4515人の何割かが明らかになっていない。

 行政は交通事故の死者だけの公表だけでなく、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患を発症し仕事に復帰できない人がどれだけいるのかを公表すべきである。これらの厳しい現実を公表することで、交通事故防止に役立てるべきである。

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交通事故死者、54年ぶり5000人台
                     2007年12月30日日経
 2007年の全国の交通事故死者数が27日現在、前年同期比608人少ない5669人であることが28日、警察庁のまとめで分かった。通年では1953年以来、54年ぶりに5000人台になることがほぼ確実。
 同庁によると、27日までの1日平均の死者数は前年より1.7人少ない15.7人。1―11月の月別の交通事故死者数は2月と10月以外のすべての月で前年を下回った。27日現在、都道府県別で死者が最も多いのは愛知の285人。最も少ないのは鳥取の34人。(00:43)
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昨年の交通事故死者数、54年ぶり5000人台に
2008.1.2 産経新聞
 平成19年の全国の交通事故死者数は、前年比609人(9・6%)減の5743人で、昭和28年以来、54年ぶりに5000人台となったことが2日、警察庁のまとめで分かった。7年連続の減少。
 飲酒運転の罰則を強化した改正刑法が6月に、改正道交法が9月にそれぞれ施行され、飲酒事故への社会的な関心が高まったことが背景にあるとみられる。
 事故発生件数は83万3019件で負傷者数は103万4515人。いずれも平成16年に過去最悪だったが、3年連続で減少した。

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交通事故死者5743人=昨年、54年ぶり6千人下回る−警察庁
 2008/01/02-
昨年1年間の交通事故死者は、前年比609人(9.6%)減の5743人となり、1953年(5544人)以来、54年ぶりに6000人を下回ったことが2日、警察庁のまとめで分かった。過去最悪だった70年の約3分の1で、7年連続の減少。交通事故件数と負傷者も3年連続で減少した。
 同庁の吉村博人長官は「全国警察が国民や関係機関と対策に取り組んだ結果だが、いまだに年間6000人近くの方々が亡くなっている現状を重く受け止め、総合的な対策を進める」とコメントした。
 年間死者数は、70年に最悪の1万6765人を記録。その後、減少したが、88年に再び1万人を突破し、最近では2001年以降、減少が続いている。

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交通事故の重傷者、3割が精神疾患に・厚労省研究班
                        2007年12月30日 日経
交通事故で重傷を負い、救命救急センターに搬送された患者の3割が、約1カ月後にうつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患を発症していたことが、厚生労働省研究班(主任研究者、金吉晴国立精神・神経センター部長)の調査で19日、分かった。
 こうしたケースで精神科医が患者に直接会い、さまざまな心の病気の有無を調べた調査は初めて。救急医療の進歩で重傷者らの救命率は向上しているが、精神的ケアも極めて重要であることを示すデータだ。米集中治療医学会誌に近く掲載される。
 調査は国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)の救命救急センターで2004年5月から実施。搬送の24時間後から患者に精神科医らが面接し、18歳から69歳までの100人の状態を追跡した。頭部にダメージのある人や、以前から精神疾患のある人らは対象から除いた。

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石田ふたみ