2007年11月11日(日) |
GMの空前の赤字とトヨタの利益 |
2007年 11月 8日デトロイト・ロイター伝によると、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が発表した2007年第3・四半期決算は、繰延税金資産の取り崩しに関連した390億ドルの引当金計上という空前の赤字決算となっている。これは金融子会社ゼネラル・モーターズ・アクセプタンス・コープ(GMAC)の予想を上回る損失が響き、最終損益が四半期ベースで過去最悪の赤字となった。純損失は390億ドル(4兆4800億円)という信じられない額なのである。
信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)で米大手金融機関が相次いで巨額損失を計上した。今までの報道では大手銀行・証券10社の直近の四半期決算で、関連損失の合計が純利益の1.4倍に当たる230億ドル(2兆6300億円)となっていた。GMの損失はこれに2兆円も上回っている。 http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20071025 11月10日の経済新聞によるとサブプライムローンの焦げ付きによる金融機関の損失は1500億ドル(16兆9000億円)と報じていた。(日経7面)
日米自動車戦争は、日本勢の完全勝利に様相である。 トヨタ自動車は、最終的なもうけである純利益が前年同期比21%増の9424億円と中間期の過去最高を更新している。08年3月期通期の業績予想は、売上高前期比6%増の25兆5000億円、純利益3%増の1兆7000億円となっている。日本の将来考える時、トヨタ・キャノン・ホンダなどの超優良企業の存在が大きな希望でないかと思う。
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