2007年10月08日(月) |
生保の不払い120万件858億円 |
生保の国民の信頼が大きく揺らいでいる。 何しろ120万件858億円の不払いというから信じられない内容である。 生保で働いている人を何人も知っているが、実に働きにくい環境でないかと思う。 不払いの概要をメモしておきたい。 1、不払い額は、第一生命保険が最も多い189億円 2、住友生命保険の158億円 3、日本生命保険の134億円、 4、明治安田生命保険の115億円と、 大手4社だけで72万5000件597億円となっている。 不払いの内訳 1、 契約者から請求がなかったための不払いは約39万件664億円、 2、 事務的なミスが原因の事例も約9万件、89億円。 3、 「入院特約」や、がんや脳卒中、心筋梗塞(こうそく)になると保険金が支払われる「3大疾病特約」での不払いが多かった。
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生保不払い910億円、38社で120万件…金融庁集計 生命保険各社は5日、保険金不払いに関する調査結果を発表した。この日に発表した24社の不払いは、2001年度から5年間で計約105万8000件、総額約858億円で、4月の中間報告に比べて件数で3・5倍、金額で2・8倍に膨らんだ。 金融庁によると、すでに調査を終えた4社と継続中の10社の途中経過を加えた全生保38社ベースでは約120万件、910億円となった。 不払い額は、第一生命保険が最も多い189億円で、住友生命保険の158億円、日本生命保険の134億円、明治安田生命保険の115億円と、大手4社が上位を占めた。大手4社だけで597億円(約72万5000件)と、全体の7割近くにのぼった。 金融庁は各社からの報告を精査したうえで、行政処分を検討する。 調査結果によると、24社の不払いのうち、契約者から請求がなかったための不払いは約39万件、664億円、事務的なミスが原因の事例も約9万件、89億円あった。死亡保障保険などに追加加入する「入院特約」や、がんや脳卒中、心筋梗塞(こうそく)になると保険金が支払われる「3大疾病特約」での不払いが多かった。 契約が失効した保険を解約すると契約者に払い戻される「失効返戻(へんれい)金」の支払い漏れも大量に見つかった。11社で約46万件、87億円。大半は日本生命(30・1万件)、三井生命保険(6・1万件)、明治安田生命(4・6万件)の分だった。 第一生命や住友生命は「お客様に十分な通知、案内をしており、不払いに該当しない」と主張し調査結果に盛り込まなかった。
(2007年10月5日23時53分 読売新聞)
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