『日々の映像』

2007年02月24日(土) いじめ研究の第一人者)による分析 

19日の「極悪いじめ」に対して素晴らしい書き込みを頂いた。この日ノルウェー・ベルゲン大学のダン・オルウェーズ教授のいじめの分析のURLを示したが、いじめの学習をする意味でここに引用したい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノルウェー・ベルゲン大学のダン・オルウェーズ教授(世界のいじめ研究の第一人者)による分析 
 ⇒ ミッシェル・エリオット ジェーン・ギルパトリック共著 「いじめに立ち向かう −キッドスケープ・トレーニング・ガイド−」 1997年 アドバンテージサーバー による
(注:この分析は海外でのいじめ問題研究に基づくものであり、すべてが日本の場合にあてはまるわけではありません。)

いじめっ子の分析

子どもの気質  
「いじめをする子どもたちは元気で活発で、エネルギーにあふれた子どもたちである場合がある。こういう子どもたちは、退屈したり、人をうらやましがったり、不安定になったりしやすいことが少なくない。」

家庭の影響
・放任された家庭
・攻撃的な家庭
・「何でもあり」の家庭

「散発的いじめっ子」
・友達、親、教師や兄弟姉妹に対してとつぜん攻撃的になる
・衝動的に行動し、後悔する
・過ちから学ばない
・仕切りたがる
・体力がある
・口がよくまわる
・人を思いどおりにしたがる
・思いどおりにいかないときにかんしゃくを起こしたり、叫んだりなどの反社会的行動を示す
・おおむね自尊心が高い
・とことんあまやかされている

「慢性的いじめっ子」
・攻撃的な態度でいることが多い
・自分をコントロールすることができない
・暴力を肯定的にとらえている
・不安を感じている
・乱暴である
・自分のやったことに責任をとろうとしない
・被害者にまったく共感しない
・侮辱されたと感じている
・親や兄弟姉妹からいじめられている
・スケープゴートにされている
・虐待されてきた
・ちゃんとやらなければならないというプレッシャーを受けている
・感情を表すことを禁じられている
・自分が人とは違う、あるいはバカだと感じている
・達成感を感じることがない
・社会的スキルに乏しい


被害者の分析

慢性的被害者
・不安感が強く、不安定である
・物事に敏感で、静かである
・いじめられると、泣いたり引きこもったりする
・否定的な自己イメージを持っている
・自分はできそこないだと思っている
・自分に自信がない
・友達や教師などからは孤立しており、1人でいることが多いが親との関係は密接である
・同世代よりも行動が押さなく、おずおずしている
・報復しようとしない

 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ