2007年01月19日(金) |
老後を満足に暮らせない日本の社会 |
現在の平均的なサラリーマンの年金は174000円である。一方総務省の「家計調査」(2005年)によると、夫65歳以上、妻60歳以上の無職夫婦世帯の1か月あたり実支出は平均26万5835円。平均的なサラリーマンの退職者は、月々9万円超の赤字がでる計算になる。
生涯青春の会の発足の集いで声を大にして叫んだが、こんな生活環境のところに、夫婦の一方が認知症になると介護費130000年前後が払えなく一変に生活弱者(国、親戚などから援助を受けないと生活できない家庭)に転落するのである。これが日本の高齢者の生活環境である。ここに根本的な疑問を持たない人は、余りにも無知といわざるを得ない。
しかし、今はまだ良いのである。公的年金制度で大きな問題となっているのが、若い人ほど保険料負担に対する年金の受取額が少なくなる「世代間格差」という問題である。若い世代が制度に不信感を抱くのは当然なのである。さりとて、この制度に反発して、全く加入していないと、30年後無収入の自分がいることを意識しなければならない。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/security/20070115ik04.htm
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/jiten/20070111ik0a.htm
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