『日々の映像』

2006年12月25日(月) ロシアの人口減少

 マイミクのひだりたかやすさんからロシアの人口減少についての指摘があった。総論的に言えば国家に対する信頼感が落ちた時は、人口が減少する方向に進むという側面ではないかと思う。日本の少子化は企業が栄え、個人は厳しい生活環境に置かれているという側面を否定しがたい。ロシアの人口減少は、「旧ソ連崩壊後の混乱もあって経済的理由により出産を自主的に抑制する夫婦が増え、再び出生率の低下に直面しています」とあるように、国に対する信頼感の崩壊が 根本的な原因のように思う。

 ロシアの人口は、1950年代から80年代までは増加を続けていましたが、92年に1億4870万人近くでピークに達し、その後は減少傾向で推移している。2050年のロシアの人口は、日本(1億1120万人)と同程度の水準になるというから凄まじい。国を支配している強権政治がこの国の衰退をもたらすような気がしてならない。

 ロシアの社会現象は平均寿命の短さと自殺率の高さであろう。医療技術の進歩や栄養・公衆衛生の改善などを背景として、国際的には平均寿命が伸びていく方向にありますが、ロシアはそうした流れに逆行している。 ロシアでは1965〜66年平均の69.5歳をピークに寿命の低下が進行しており、90年に69.2歳、2000年に65.36歳、そして2002年には64.8歳となっている。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20060621/104822/

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石田ふたみ