『日々の映像』

2006年12月18日(月) <抗うつ剤>約500億円を上回る異常な処方(消費)

 米食品医薬品局(FDA)は12日、日本でも販売されている「パキシル」(塩酸パロキセチン水和物)などの抗うつ剤すべてで、服用すると自殺のリスクが高まるとの添付警告の対象を、現行の「小児と思春期の患者」から24歳以下に拡大するよう精神薬の諮問委員会に提案した。同委は対象の拡大を妥当と判断した。要するに抗うつ剤を使用することは危険なのである。最近知り合ったカウセリングの方から抗うつ剤の副作用の恐ろしさを耳にする。
 
 FDAがパキシルやプロザック、ゾロフトなど11種の抗うつ剤に関する372件の治験データ(計約10万人分)を調べたところ、18〜24歳の患者で偽薬を服用した場合に比べ、自殺や自殺未遂、自殺願望を持った事例が有意に多かったという。

 今日ここで書きたいポイントの一つは日本で最も販売されている「パキシル」の消費量である。グラクソ・スミスクライン日本法人によると、「パキシルの売上高は昨年国内で約500億円に上り、抗うつ剤の中で国内シェアは最大」という。厚生労働省は今年6月、パキシルの添付文書で「若年成人に投与中に自殺行動のリスクが高くなる可能性が報告されているため、注意深く観察する」との注意喚起を行っている。詳しくは省略するがこの10年で精神病患者が1.5倍に増えているのである。これらのテーマに詳しい方は是非書き込みを御願いします、

 正常は人が精神病患者になってしまうことがあるという。2006年4月19日の癒しの森で「ウソと真実の情報戦」と題して書いた。
http://www.enpitu.ne.jp/usr3/bin/day?id=30290&pg=20060419
社会にはおびただしい情報があるが、何が正しく、何がウソと見分けようとする視点が必要なのである。欺瞞に満ちた情報も氾濫している。少なくとも自分に届いた情報の出所はどこかという視点が必要なのである。

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パキシルはどんなクスリなの製品名 パキシル
製薬会社名 GSK
分類 処方薬
一般名 塩酸パロキセチン水和物錠
識別コード 包装:GS FC1:@
本体:GS:FC1
剤形 錠
規格単位 10mg1錠
薬価 137.20
種別 精神病とくにうつ病の治療薬

主な作用
精神病の症状は,ヒスタミン,セロトニン,アドレナリン,ドパミンなど,脳内神経伝達物質の脳中枢細胞への取り込みの増加にもとづく神経細胞の機能亢進,混乱が原因と考えられています。これら脳内神経伝達物質の取り込みを抑え込むことを主な作用とする抗精神病薬はほかにもありますが,この薬はとくにセロトニンの受容体(脳神経細胞への受け入れ口)を特異的,選択的に遮断することによってセロトニンの取り込みを阻害して,うつの症状やパニック障害に改善効果を示します。

副作用など
一般的な副作用としては,吐き気,ねむ気,口の渇き,めまい,頭痛,下痢などで,重いものではまれに悪性症候群の無動,口をつぐむ,強度の筋肉のこわばり,嚥下障害,頻脈,血圧変動,発汗,発熱症状があります。さく乱,幻覚,せん妄,けいれん,重い肝障害などもあります。また併用薬による相互作用も多いので,注意を要します。肝・腎障害,ほかの精神病の既往,緑内障,高齢者での使用には危険を伴いやすく,妊娠中,授乳中の婦人には投与を避け,また18才未満の人には用いません。

用い方と注意
10mg,20mgの錠剤があり,1日1回夕食後に服用します。1週ごとに増量し,1日40mgを超えない範囲で続けますが,1日量,用法については専門医の指示を守って,とくに自分の判断で服用を中止するようなことのないようにしてください。また異常と思ったことはすぐ連絡してください。

http://health.yahoo.co.jp/medicine/2/1179041F1025/

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石田ふたみ