2006年11月19日(日) |
損保26社、不払い調査やり直し…金融庁が期限付命令 |
保険金不払い問題の過去の経過を整理してみよう。
1、2005年初めに明治安田生命保険が契約者の過失などを理由に、死亡保険金や入院給付金をきちんと払っていなかったことが発覚。 2、損害保険業界でも自動車保険の特約を中心に、保険金の支払いを怠っていた事例があることが分かった。 3、金融庁は明治安田を2度にわたって行政処分し、損保26社にも05年11月に業務改善命令を出した。 4、今年に入ってからも、損保ジャパンと三井住友海上火災保険で新たな不払いが判明し、両社は業務停止命令を受けた。 5、三井住友海上では、医療保険など第3分野商品でも、社員が医師の診断に基づかずに支払いを拒むなどの不払いが見つかった。
自動車保険の保険金不払いが多発している問題を巡って、金融庁は11月17日、大手を含む損害保険会社26社に対して、保険業法に基づいて不払いの調査のやり直しを求めるとともに、調査の最終的な完了時期と、その根拠を12月8日までに報告するよう求める異例の命令を下した。金融庁平成18年9月29日に各社から検証結果の報告を受けた。これまでのところ、約14万件、約103億円の支払漏れが追加的に判明しており、昨年の報告徴求との合計で約32万件、約188億円となっている。
金額の大小は別として今までに32万件という空前に支払い漏れが明らかになっており、今回の命令で更に増えることが必至なのである。この10年に損保関係では、3割は県民共済などに移動したといわれている。この流れが加速することは避けられないと思う。
http://www.toonippo.co.jp/news_hyakka/hyakka2006/1031_15.html http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061117-00000213-yom-bus_all http://www.fsa.go.jp/news/18/hoken/20061117-3.html
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