| 2006年11月08日(水) |
<温室効果ガス>主要先進国の排出、過去最大に |
地球温暖化に関する報道が多く過日のテレビで特集されていた。このような背景の中で、温室効果ガスの主要先進国の排出が過去最大に達しているというから困ったものである。個人及び国家全体の価値観の根本的な変革が求められているのである。
報道によれば次の通りだ。 「日本など主要先進国26カ国が04年に排出した温室効果ガスは過去最大の144億2600万トン(二酸化炭素換算)に上り、京都議定書の基準年となる90年に比べ11%増加したことが、気候変動枠組み条約事務局のまとめで分かった。旧ソ連圏14カ国を含めた40カ国の排出量は179億3200万トンで90年比3.3%減となったが、同5.2%減を目指す議定書の目標は達成できなかった」(11月5日・毎日から)補足は省略としたい。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061105-00000042-mai-soci
この問題に関する国際的に取り決めた京都議定書目標達成計画を引用したい。
[京都議定書の公約達成のため、日本の2010年度の温室効果ガス排出量を1990年度比で6%削減することを目指す国の計画で、05年4月に閣議決定された。全体の約9割を占める二酸化炭素を、新エネルギー開発や省エネ機器の普及などで90年度比0・6%増に抑制。代替フロンの削減や、海外からの排出枠調達などを合わせ、全体で京都議定書の目標を達成するとの内容。2007年度に見直しが予定されている]
18世紀の産業革命以来地球の温度は1.2℃〜1.3℃上昇したとされている。更に2℃上昇したら信じられない惨状が地球を覆い尽くすのだ。その概要を引用しよう。 1、数千万人が食糧不足に陥り、数億人がマラリアの危険に晒され、数百万人が洪水の、そして数十億人が水不足に陥る恐れがある。最も大きな被害を受けるのは最も貧困で苦しむ途上国だ。特に、サハラ砂漠以南のアフリカ、アジア南部、東南アジアの一部、中南米などである。 2、大規模な氷の融解が起こり、今後数世紀にわたって海面が数メートル上昇する危険がある。特にグリーンランドの氷が融けた場合、海面は7メートル上昇し、南極大陸西部の氷が融けると5〜7メートルの上昇が想定される。グリーンランドの氷はすでに急速に融解し始めている。南極大陸西部でも氷河の融解が始まったことが確認されており、大規模な氷床の崩壊の前兆である可能性もある。 3、大規模な氷の融解による海水位の上昇は、世界のいたる所で多くの人々の生活を脅かす。特に、バングラデシュ、中国南部など、途上国の海抜が低い地域が最も危険に晒される地域だ。海抜の低いヨーロッパのベルギー、オランダ、ドイツ北西部はいうまでもない。 4、地球全体の生態系が危機に晒される。 森林の減少とそれに伴う種の絶滅は、あらゆる人々に経済的損失をもたらす。低所得者や途上国ほど大きな損害を受ける。 http://www.greenpeace.or.jp/campaign/climate/position/ccdoc200410_html http://www.team-6.jp/about/index.html http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/
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