『日々の映像』

2006年10月08日(日) 命が担保の保険金消費者金融17社、保険金300億円受領

 
 1997年1月1日から日々の映像を書き始めて以来、最も注目して書き続けてきたテーマが消費者金融の問題である。この間新聞報道を注意深く読んできたが、明らかに金融庁によって情報が伏せられていると思われることがある。私が最も知りたいことは、消費者金融を利用している国民が何人いるのかということである。このことは過去10年間で一度の報道されたことはない。政府(金融庁)は臭いものには蓋をしておきたいのだろうと考えるしかない。

 金融庁は6日、消費者金融会社が借り手に加入させている「消費者信用団体生命保険」について、初の実態調査の結果を発表した。「2005年度は大手を中心に17業者が契約し、借り手の死亡に伴って消費者金融側が受け取った保険金は計302億円、件数は延べ5万1997件に上った」という凄まじい件数なのであるが、正味何人であったかは発表されていない。借り手の「命を担保」に保険金を受け取っているとの批判が強い「自殺」に伴う支払額は、「死因不詳」を除けば2番目に多い43億円で、件数は4908件であるという。しかし、ここでも正味何人が自殺したかは伏せられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061006-00000315-yom-bus_all

 警視庁http://www.fsa.go.jp/news/18/20061006-1.html
の資料によると「無担保無保証貸付けの口座数1,408万件(延べ)に対して、被保険者数(延べ)は1344万人」となっている。なぜ、延べ人数のみの発表なのだろう。核心の情報が伏せられている。口座数1408万件を何人で借りているかである。1人の口座が平均2口であれが700万人、4口座であれば350万人が消費者金融を利用していることになる。
 
 東奥日報のhttp://www.fsa.go.jp/news/18/20061006-1.html
の報道によれば「生保業界によると、消費者金融など27社が生保各社と契約しており、保険の対象となっている借り手は3月末時点で約2200万人、保有契約高は約8兆4000億円」という規模なのである。この金利が年利で25%強なのである。簡単に計算すると金に困っている庶民及び零細事業者が2兆円強の金利を払っているのである。過去にこれらのデータは何回も書いて来たが、大手消費者金融5社の受け取る金利は約1兆円なのだ。(詳しくは後日に送る)
      8兆4000億円×0.25=2兆1000億円

http://www.toonippo.co.jp/news_hyakka/hyakka2006/0925_13.html
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20061007/20061007-00000161-fnn-bus_all.html

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石田ふたみ