『日々の映像』

2006年10月07日(土) 性犯罪被害

 性犯罪が報道されない日が少ない。福岡都市で女性に乱暴を繰り返したとして強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの容疑で逮捕された無職井浦英二容疑者(26)は全25件の強姦、強制わいせつ事件を繰り返していたという。他人の自由を奪う強姦が犯罪であるという意識がなかったのだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061004-00000020-nnp-l40 
 
 呆れたのは経済評論家で元名古屋商科大学大学院客員教授の植草一秀容疑者(45)の事件である。電車内で女子高生の下半身を触ったなどの理由で3回目の逮捕である。早稲田大学を追われ、こんどは名古屋商科大学の追われることになった。この人の場合は病的といわなければならない。前者の強姦は自由を奪う性犯罪として代表的なものである。植草一秀容疑者の場合は社会の風俗を乱す公然わいせつの性犯罪となる。

 強姦の性犯罪の被害者は、世間体をはばかり恥と考えたり、報復をおそれたりして、訴え出ない場合が多いと言われる。それでも公になった強姦(ごうかん)・強制わいせつ事件が1万件を超えている。「性犯罪は近年、認知件数だけで年間1万件を超えており、05年は強姦(ごうかん)が2076件、強制わいせつが8751件。母体保護法に基づく届け出によると、暴行や脅迫によって妊娠してしまった場合の中絶は04年度で885件に上った」(朝日から)というデータなのである。

 性犯罪の被害者は、精神的・身体的被害からの回復に時間がかかるうえ、高額な医療費の負担で経済的困窮に陥ることが少なくないのだ。このような背景から犯罪被害者等基本計画(閣議決定)があるが、余り機能していないのが実態である。
http://www.asahi.com/national/update/1007/TKY200610060379.html

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石田ふたみ