| 2006年09月28日(木) |
年金が必要のない世帯 |
社会には様々な問題があるが、日本人の英知で乗り越えていけると思う。そのような印象を強く持ったのが、ホンダの技術開発の発表であった。ホンダは6月14日、自動車燃料として普及が期待されるバイオエタノールを、稲わらなど食用に向かない植物の葉や茎から作る技術を開発したと発表ししている。ホンダと財団法人地球環境産業技術研究機構と共同で研究したものだ。製造方法は、セルロース類と呼ばれる植物繊維を分離して糖にして、さらに微生物を使って糖をアルコールに変える。実用化の時期は未定だが、食料以外の植物を原料に使えると、バイオエタノールを安く生産できると説明している。稲わらからバイオエタノールが生産で来る夢のような技術開発である。 http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060915k0000m020078000c.html 上記はほんの一例であるが、社会にプラス影響を与える仕事して、大きな収入を得ての富裕層(1億円以上〜5億円未満の金融資産を持つ層)が増加している。野村総合研究所がまとめた国内の純金融資産の保有分布状況調査によると、「1億円以上〜5億円未満の金融資産を持つ富裕層は、2005年時点で81・3万世帯、総資産規模は167兆円に達する」ことが分かったという。割り算する1世帯あたりの平均金融資産は2億円である。金融資産は2億円もあれば、年間280万円〜300万円(現在の高い年金の支給額)の年金などわざわざ受け取る必要もない。 http://www.seikatsu.city.nagoya.jp/emergency/index.htm
厚生労働省は富裕層に年金の返上を促すため、年金の受給を自ら停止した人を表彰、希望者の氏名を公表するなど新たな仕組みを導入する方向で検討に入っている。来年4月から、高齢者の申し出で年金の支給を停止できるようになるのにあわせ、本人に名誉を与えて年金給付を少しでも削減し、年金財政の悪化にブレーキをかけたい考えなのだ。人には名誉欲もあると思う。このような制度が出来ると著名な政治家や企業経営者が返上し、追随する人が増える可能性があると思う。マクロで捉えれば、年金が必要のない世帯が81万世帯もあることは、社会全体の一つの力と言える。
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