『日々の映像』

2005年07月26日(火) アスベスト災禍の広がりは深刻(6)

 社会にどんな問題が起っても怒りを示さない人がいる。いわゆる社会の傍観者だ。国民の中に傍観者がどのくらいの割合でいるかは分からないが、かなりの割合でいることは確かである。アスベスト(石綿)による健康被害問題で、家族や周辺住民へも被害が及ぶ可能性があるとする通達を出したのは51年(29年まえ)であるという。当時の旧労働省の複数の幹部が、産経新聞の取材に対して、「(危険性は)省内では一致した認識だった」(7月25日・産経から)と証言している。

 旧労働省は51年5月、各都道府県の労働基準局長に宛てて、「労働者のみならず、作業衣を家庭に持ち込むことによりその家族にまで災いの及ぶおそれがある」〈引用同〉などとする通達を出した。添付された資料には、英国の病院で昭和40年までの50年間に、中皮腫と診断された患者83人のうち、9人が家族や親類で、11人が工場近くの居住者であったとする調査結果が記され、周辺住民への危険性を訴えていたのだ。

 旧労働省は危険に関する1通の通達を出した後、それが有効に機能しているかどうかは確認していなかったことを認めている。旧労働省幹部は傍観者に近い姿勢で今日に至っているのだ。この結果最終的にどれだけの死者が出るか分からない。7月20日に書いたように「大量使用の時期からすると、今後40年間で約10万人の男性が中皮腫で死亡する」(7月20日・産経)という予測が出る始末である。さてもう一度傍観者のことを書こう。このような報道で怒りを感じない人がどれだけいるのか。傍観者は以前に書いたようにボケ老人コースを歩む人であると思う。
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癒しの森716                              2005年7月26日  

           柴田が400メートル自由形で銀

 柴田亜衣(生年月日1982年5月14日:身長176:体重61キロ)が輝いている。身長176センチで体重61キロなのだから、一流のモデル並みのスタイルだ。04年のアテネ五輪で突然800m金メダルを獲得して日本水泳界のヒーロとなった。日本人女性の五輪自由形金メダルは初だったこともあり、一躍日本のヒーロに成ったといっても過言でない。

 この柴田がまたまた金字塔を立てる。女子400メートル自由形で柴田亜衣(チームアリーナ)が4分6秒74の日本新記録を出して銀メダルに輝いた。柴田は「惜しかったけど、日本記録を目標にしていたので、私の中では満足です」と笑顔が弾けていた。五輪800メートルの金メダリストが400メートルで銀メダル。当たり前に思えるが、柴田にとっては大きな意味のあるメダルであったようだ。実力が本物であることを証明した柴田は29、30日の800メートルの本舞台が待っている。今度は真の女王として八百メートルでは金に輝き日本人の体力的な劣等感を吹き飛ばすことだろう。
                          
   ・堂々と 世界の選手と わたりあい 銀に輝く 笑顔のスイマー
     




 
 

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石田ふたみ