『日々の映像』

2005年07月27日(水) 男性の人口初の減少

 人口減少の足音がだんだん大きくなってきた。新潟市で1人暮らしをしている高齢者がかなりいる。この人達が入院すると空き家になる。新潟でこのような形の空き家(お留守の家)が100軒に1軒はあるという。街が出来て30年余り経過している地域になると10軒に1軒が空き家(お留守の家)という地域もある。ともかく、人口減少の足音がだんだん強くなってきている。
 総務省がまとめた2005年3月末時点の住民基本台帳に基づく人口調査によると、「男性人口が前年同期比0.02%(1万680人)減と調査以来減少に転じた」という。総人口ではかろうじて0.04%増と伸びを維持したが、過去最低だった昨年の0.11%からさらに低下している。2007年から確実に人口減少社会となるのだ。この人口減のことは数年前から指摘され続けていたことであるが有効な対策がないまま今日に至っている。7月20日内閣府がスウェーデンの企業1000社を調査したことが報道されていた。詳しくは省略するが 育児休業制度に関するデータのみを比較して置こう。
                   スウェーデン    日本
出生率                  1.71      1.29
女性の育児休業取得率       84.0%     73.1%
男性の育児休業取得率       79.2%      0.4%
 育児休業に対する企業の姿勢が日本と根本的に違うのである。スウェーデンでは、企業の74.4%が臨時に社員を雇い、仕事の穴を埋めているのだ。短期就労の新卒者や転職者、派遣社員など、人材の供給源が多く、引き継ぎも丁寧に進んでいるという。見方はいろいろあろうが、社員の権利が確立しているといわねばならない。企業が社員をどう扱うか・・これも少子化の命運を左右する要因であることは確かだ。
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癒しの森717                                 2005年7月27日  
             第2回スピーチの会

 30名の参加で第2回スピーチの会を開く。今回は12名の人達からスピーチして頂いた。実にバラィテーに富んだスピーチの会であった。和裁の先生・整体士・婦人の園芸家・似顔絵工房の先生・自称人間性向上アドバイザー・68歳の痴呆の姉を抱える主婦・さり気ない視点で話してくれた主婦・新潟NPOサポートセンターのセンター長などなどのメンバーであるからスピーチの内容がバラィテーに富む訳である。

 一番印象に残ったのは和裁の渡辺千代先生の話であった。私の以下のエッセイを引用しながら「和裁の先生の仲間でボケ老人になった例はない」という。言うまでもなく和裁の先生は、頭と手を使うからである。引用していただいた癒しの森の1文は次の通りだ。

 「1998年12月31日の日々の映像で「手の不思議」と題して、日々の映像を900枚書いての感想を記述した。その中の一部を引用したい。『手を動かすとは、肉体の一部を使うことである。どうもわれわれの脳は、身体の一部を使わないと記憶を預かる脳が作動しないようである。・・・情報・知識に触れても、手を動かす(書く)か、口を動かす(話す)行動がないとほとんど脳の記憶に残らない)(要旨)と書いた。『手は第2の頭脳である』という言葉があるが、西洋では『手は脳から飛び出した頭脳である』と表現する。手を使うことがいかに重要であるかを示唆している』(2003年11月18日の癒しの森から・会報4号に引用)
 
 ・手と口を 動かすことで 生き生きと 脳がまわって 痴呆にならず
     






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石田ふたみ