『日々の映像』

2005年06月03日(金) 自殺者7年連続で3万人超す

 現在の社会システムの中では生きていけず自殺を選択する人があとを絶たない。
 昨年1年間に日本国内で自殺した人は「3万2325人で、過去最悪を記録した前年より2102人(6.1%)減ったものの、7年連続で3万人を超えた」(2日・共同通信)内訳は男性が2万3272人、40代以上の中高年が2万3868人で、いずれも全体の7割以上を占めている。職業別では「無職者」が最多47.8%)で「経済・生活問題」が動機とみられる自殺者が依然として8000人近くで推移している。

 新聞で時折報道されるネット自殺(練炭自殺)は、前年より21人増えて55人と深刻化している。上記3万2325人の自殺は、自殺を試みた人の中で成功した人たちなのである。以前ここで書いたこともあるし、昨日のテレビ解説でも取り上げていたが、自殺を試みる人は、自殺成功者の10倍はいるのである。昨年は推定で320000人の人が自殺を試みて成功した人が32000人、失敗して人が288000人なのである。昨日のテレビでは、この約320000人の自殺行為で、肉親など最低で5人は、精神的な打撃を受けていると説明していた。

 それにしても7年連続で3万人を超える自殺者がいるのだから、この7年間に22万人が自殺している。少なくとも自殺者を生み出すこの社会は、何処に欠陥があるのかとの視点が必要だ。2004 年度に自殺した自衛官の数は全国で 94人を数え、過去最多だったことが防衛庁のまとめで分かった。防衛庁の何処に欠陥あるのかとの視点が必要だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
癒しの森662                            2005年6月3日
 
      元大関貴ノ花早すぎる死、惜しむ声広がる

 1970年代の大相撲人気を支えた元大関貴ノ花、二子山親方が口腔底(こうくうてい)がんのため30日、亡くなった。引退後は三代目若乃花、貴乃花の兄弟横綱を育て、空前の大相撲ブームを巻き起こした。現役時代も指導者として、「忍耐」と「粘り」で一時代を築き上げた。まだ55歳。早すぎる死を惜しむ声が広がっている。
多くの報道がある中で「人間貴乃花」を感じさせる一部を引用したい。二子山親方も「入門した瞬間に親子の縁を切った」と宣言して猛げいこをさせたことは有名である。貴乃花がスポニチに報道された貴乃花の手記にこうあった

「1988年2月21日、兄の若乃花とともに入門を決め、2階の若い衆が寝起きする大広間に移る時、あいさつのために3階の居間で家族4人になった際に『パパは、いつまでもパパなんだよ』と号泣した。あの強くたくましい父が初めて見せた涙が、今でも、まるで昨日のことのように脳裏に焼き付き、忘れることができません」

 人間貴ノ花を感じさせる十分な手記である。貴ノ花は若・貴のほかにも多くの関取を育てた。元大関・貴ノ浪の音羽山親方は「技や型よりも、人としてあるべき姿勢を教えていただいた」と感謝しているのである。これからも若・貴に関する報道が多いと思うが、覗き見、推測のような三文雑誌は読まないのが賢明のように思う。

  ・早すぎる 口腔ガンでの 死での旅 疑問が残る 放射の治療 
    

 










 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ