2005年04月03日(日) |
原油、大幅続伸・過去最高値の57.70ドル |
詳しい原因は分からないが、原油先物相場が大幅に続伸している。5月の先物取引は1バレル57.27ドルという高値である。 この価額は「過去最高値」(3月31日・日経から)であるという。この高値の直接の動機は ベネズエラの石油精製所が電力のトラブルで操業を停止したことなどを受けて、ガソリンの需給ひっ迫感が強まりこれにつられて原油相場も上昇したという。最終的には需要に対して供給が間にあわないのではないかという懸念があるように思う。 日本の庶民も原油価額高騰の影響を受けることになる。石油元売り各社が石油製品の卸値を引き上げたことを受け、「首都圏の一部の給油所で1日午前、ガソリン小売価格が前日に比べて1リットル当たり5-8円値上がりした」(共同通信から)という。レギュラー122円、軽油97円の価額は、家計や企業に重い負担を求めることになり、消費を冷やす危険性すらあると思う。 石油よりも小麦とトウモロコシの不足は深刻である。レスター・R・ブラウン氏のリポート(Enviro-News from Junko Edahiro No. 1079)の一部を引用したい。 「世界の穀物収穫量が4年連続で不足し、その不足分が毎年前年を上回っている。・・・2003年の穀物不足分は、これまでの記録をはるかに上回る1億500万トンであり、この量は世界の年間消費量19億3,000万トンの5%にあたる。この4年間の収穫減により、世界の穀物繰越備蓄量は過去30年間で最も低い水準にまで落ち込み、わずか59日分の消費量となっている。小麦とトウモロコシの価格は7年連続、コメの価格も5年連続で高騰している」 日本では小麦とトウモロコシンの価額高騰はあまり報道されないが、自然環境の変化と破壊で地球上での穀物生産量は限界に近づいているのだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森600 2005年4月3日
森夫妻:おしどり公演中止離婚決定的
このテーマは癒しの森に向かないかもしれないが、コミュニケーションを維持することが如何に難しいかという視点で記述したい。森の所属事務所は3月31日夜、「別居中の歌手、森進一(57)昌子(46)夫妻が、予定していた3本の夫婦ジョイントコンサートを中止。これで離婚が決定的となった」(4月1日スポーツニッポン)という。オシドリ夫婦といわれた森夫妻は、なぜコミュニケーションが破壊されたのだろう。 2003年12月4日と5日に「なぜコミュニケーションが保てない」と題して書いた。この時書いた一部を引用したい 「飯田国彦氏より『やる気を引き出すマネジメント』という講演を記述したレポートが送られてきた。この内容が実に深い。このレポートの一節を引用したい。『コミュニケーションにおける最大の障害は、性格や思想の違いでなく、人の持つ評価傾向にある』というものである。私なりに補足すると、妻が自分に身につけている常識で夫を評価し、夫も同じく自分の人生観や常識で妻を評価的態度で接する・・このようにお互いに評価する傾向が強いとコミュニケーションが破壊されていくのである。11月16日アインシュタインの「常識とは、18歳以前の心につもりにつもった偏見以上の何物でもない。それから後に出会うどんな新しい考えも、この『常識』の概念と闘わねばならない」という言葉を引用した。自分の常識にこだわっている人が余りに多いと書いた。コミュニケーションの破壊は自分の持つ常識で相手を評価する傾向なのだ。この常識が妥当なものかどうかを振り返る心の余裕が必要だと思う」 ・身につけた わが常識に 縛られて 評価で接する 人の性(さが)かな (2003年12月4日の再掲)
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