2005年03月20日(日) |
少年の不良行為「見て見ぬふり」54%…内閣府調査 |
新潟に「ホームレス支援ネットにいがた」というNPO法人がある。こことの交流があり、朝の散歩で知り合ったホームレス2人の生活再建(生活保護と就職支援)に関するテーマに取り組んだ。現時点では、2人の取り組みとも成功する可能性が少ない。昨日共に88歳であるが自立して生活している両親に会って、この話をする。母は「逆恨みされると悪いからあまり関わらないほうが・・・」と私に注意していた。確かに現代の社会は、人の善意が全く通じない人間が多くいる。この面のみで社会を評価すれば世の中はだんだん悪くなっていると認識せざるを得ない。 内閣府が19日発表した「少年非行等に関する世論調査」によると不良行為をしている少年を見かけても「見て見ぬふり」をする人が半数以上にのぼるという。「見て見ぬふりをする」と答えた人に理由を聞くと、「暴力を振るわれるおそれがあるから」が78.8%に達している。凶悪な少年事件が増える中、周囲の大人も身の安全を優先せざるを得なくなっている現状が浮かび上っている。何しろ少年の犯罪が多いのである。平成15年の刑法犯の認知件数は約279万件、検挙人員は約38万人となっている。この刑法犯総検挙人員に占める少年の割合は約4割(15万人)となっている。これだけの少年が事件を起こすのだから、不良行為をしている少年を見かけても「関わりたくない」「見て見ぬふり」をする人が半数以上になっても止むを得ない面がある。これらの少年の両親は50歳前後である。少年たちに冷たい眼差しを向けるのでなく、いとも簡単に犯罪を犯す少年にしか育てられなかった大人の責任をひしひしと感じなければならないと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森586 2005年3月20日
日野原重明先生(93歳)の講演から
有名な聖路加国際病院理事長の日野原重明先生は93歳になられて、どうしてあれだけの活躍できるのだろう。この人のことを2004年10月30日「死を見つめ今を生きる」、2004年11月1日に「新たな活力が湧き上がる生き方」と題して記述した。朝日新聞で日野原重明先生の「パンダの食生活に学ぶ」と題する講演の骨子が掲載されていた。ここで多少の要点を引用させていただく。 「パンダはササを主食にしています。決まった食べ物を摂取することが習慣となり、それが珍獣の健康を保つ自然の生活のスタイルとなっています。・・・同じ哺乳(ほにゅう)類なのに人間は雑食です。・・見知らぬ他国の食べ物も盛んに食べます。・・ 米食を基本としてきた日本人ですが、食生活はすでに国際化しています。・・極端な変化が様々な弊害を生みました。糖分や塩分、動物性脂肪分の多い食事や、たばこや酒など嗜好(しこう)品を摂りすぎる一方、自動車の普及などで運動量は減るばかりです。体重が増えるとますます運動がおっくうになり、さらに肥満になり糖尿病や心臓病、高血圧症となります。よくない生活習慣のため、がんになることもあります。・・・今ここで生活習慣を見直して、上手な生き方を選択する努力が習慣化すれば、日本人はもっと健やかになれるのではないでしょうか。 私は次の言葉をみなさんの心に刻みつけてほしいと思っています。『習慣がつくる体も心も』・・・」 短絡的な結論であるが治らない慢性病をひきずる老人人口が際限のなく増えていけば、若い世代の負担が深刻になって行くのである。ともかく病気にならない習慣作りを身に付けたいものである。 ・習慣が 体も心も 作り行く 主食を基本に 健康目指せ
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