2005年03月15日(火) |
日本の高校生、7割が学校で居眠り |
日本の若者(ここでは高校生)に関する悲観的な報道が多い。しかし、彼らを簡単に批判することは出来ない。大きくいえば大人・社会の教育力がそうさせているからである。授業中に居眠りをする高校生は7割を超えると言う。「授業中によく居眠りしたりぼうっとしたりすると答えた日本の高校生は7割を超え、米国や中国を大きく上回っていることが、財団法人日本青少年研究所などの『学習意識と日常生活』に関する日米中3カ国比較調査でわかった」(3月15日・朝日から)7割の居眠りとはショックな話だ。先生は見て見ぬふりをしているのだろうか。 日本青少年研究所は毎年、3カ国の意識調査をしている。今回も昨年秋以降に実施し、日本は11都道府県11校の約1300人、米国は12校の約1000人、中国は12校の約1300人を対象としている。勉強に対する態度について、「授業中、よく寝たり、ぼうっとしたりする」と答えた生徒は日本が73.3%・米国は48.5%・中国は28.8%となっている。 日本の高校生は就寝時刻が遅いのである。多少メモすると次の通りだ。 午後10〜11就寝・・・日本1割・米国中国4割となっている。これらの調査で一番ショックを受けるのは学校以外の勉強である。平日に「学校以外ほとんど勉強しない」と答えた生徒は日本が45.0%最も多く、米国の15.4%、中国の8.1%と大きく引き離されている。家庭を含めて日本の教育力が落ちているとの深刻な認識が必要だと思う。家に帰ってまったく勉強しないようで、どうして充実した人生を開いていくことが出来ようか。癒しも森で類似したテーマを取り上げたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森581 2005年3月15日
日本・米国・中国の中学生の意識
この記述は2002年11月28日の日々の映像からに引用である。 日本青少年研究所が昨年10月から今年3月の間に、日本・米国・中国の中学生1000人〜1300人のアンケート調査を見ると、少なからずショックを受ける内容もある。詳しくは省略するが、自信満々の米国の中学生・高学歴志向が強い中国の中学生、日本の中学生は、授業についていけず、学問への情熱も自信も責任感も乏しいのだ。しかし、このような実態に対して、子供達が批判の対象にされるべきではなく、総べて大人たちの責任なのだ。 この意識調査の中で一番目を引いたのは、自分の評価について満足しているか、と責任に関する問いであり、一覧にすると次のとおりだ。 自分の評価について満足している 米国 中国 日本 53.5% 24.3% 9.4% 米国の中学生は、自分の評価について、満足していると答えている子供達が半数を超えているのである。日本の中学生わずか9.4%という数字を見ると、いかにアメリカの教育機関が子供達それぞれに自信を与える教育をしているかが分かる。 その他のデーターを少々引用してみる。日本の中学生は、数学の授業の理解度では「ほとんど理解できない」「少しは理解で来る」の計が35.4%で米中の3倍なのである。 米中は10人に1人が授業についていけないが、日本では3人に1人の割合だ。3人に1人が分からないのに、この子らを無視して授業を進めていくこれほど残酷な行為はないと思う。理解できない子供たちを3分の1も放置しておく教師の責任が問われると思う。
・学問に 情熱自信も 何もなし そして無残な 自分の評価
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