『日々の映像』

2005年03月07日(月) 敵対的買収の防衛策?

 フジテレビジョンとライブドアによるニッポン放送株の争奪戦に関連して、敵対的買収の在り方が論議されている。経済産業省や法務省は「5月に適切な防衛策を明確にする指針を策定」するという。敵対的買収を巡る議論は「既存の経営陣が賛同していないのに買収を仕掛ける敵対的買収への危機意識が高まっている」この背景には、政府が今国会に提出を目指している会社法案で、企業の合併、再編がしやすくなることがある。これが「外資による敵対的買収が横行する」との懸念が広がっていた。そしてニッポン放送問題を機に危機感が一気に高まったというのだ。何をどう規制するのか分からない。現行の商法では、買収者以外の株主だけが行使できる新株予約権を発行する「ポイズン・ピル」(毒薬)が認められている。こんな過保護が続くようでは、活力を維持できない企業が続出するような気がしてならない。

 ライブドアの堀江貴文社長との長文な一問一答が報道されていたが、その中の一部を引用したい。「僕は自宅では新聞を取っていない。取る必要もない。携帯とネットのニュースサイトで十分だ。例えば、地震のニュースも、起きたらすぐテレビの速報並みに速い。ニュースを見る意味で言えば、テレビも新聞もいらないところまで来ている。一次的な情報を競争する時代は終わっている」私は新聞(毎日・日経)の購読をやめて2年になる。堀江さんの言うように、ニュースを見るという視点では、新聞などは一切必要ない。情報の世界は信じられないスピードで変化している。ついでの話になるが、NHKのテレビはほとんど見ないので年間25000円の受信料はお断りしようと思っている。
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癒しの森572                                    2005年3月7日

          どこまで広がるマツケンサンバ

 「マツケンサンバ2」の快進撃が止まらない。3月8日には、東京ドームで数万人の観客とともに踊るという。快進撃のマツケンサンバの歴史は古い。「元は松平さんの舞台公演でのみ歌われていたもので、その歴史は84年の「松健音頭」(3月3日・毎日から)にさかのぼる。当初は松平さんの衣装も普通のタキシードだったが、「松健数え唄」「花のマツケンマンボ」「まつけん小唄」「マツケンサンバ1」と回を経るごとに歌も衣装もバージョンアップし、現在の金の着流しに」(3月3日・毎日) マツケンサンバ「2」の登場は94年、今の振り付けになったのは97年というから、何と10年超のロングヒットなのだ。そして今や“国民的”ソングになっている。

 3月8日当日の松平健さんのバックダンサーを選ぶ最終選考会が行なわれた。栄えあるバックダンサー権を獲得したのは、「学会を欠席してまで練習した」という「東京大学医科学研究所附属病院チーム」と、初心者からプロのダンサーまで30人の大所帯で踊りまくった「オフィス橘スタジオE−steps」の2組。医科研チームリーダーで臨床検査技師の佐藤磨実子(まみこ)さん(28)は「今日、ここで踊ることが目標だったので信じられません。まず院長と所長に報告して、8日は病院を挙げてがんばります」と。3月8日東京ドームではリズムに体をあずけ、心ゆくまで踊り、あふれる爽快感を感じる数万人の庶民がいる。まさに大衆文化の見本といえる。
   
 ・大衆の  文化の花か このリズム 老いも若きも マツケンサンバ
     


 





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石田ふたみ