『日々の映像』

2005年03月02日(水) 丸紅:ダイエー社長に林文子氏起用へ

 産業再生機構は3月1日、大手スーパー、ダイエーの支援企業(スポンサー)に、大手商社の丸紅と投資ファンド「アドバンテッジ パートナーズ」(東京)の連合を内定した。驚いたのはその後発表された社長人事である。「丸紅は1日、ダイエーの社長に林文子BMW東京社長(58)を充てる方針を固めた」(3月2日・毎日から)という。林社長は04年に、米ウォールストリート・ジャーナル紙の「注目の女性経営者50人」に選ばれるなど、競争の激しい自動車販売業界で高い実績を上げた。丸紅は、新生ダイエーの象徴として女性経営者を招へいし、再建を目指すことになった。
 
 2月28日の癒しの森で「記憶に残したいコミュニケーション」と題して林文子さんのことを書いた。書いたのは少量であるが、高卒の1女性がなぜBMW東京株式会社の社長までになったのかを理解するためにインターネットでこの人の講演記録などを調べ読み進めていた。そこには林文子さんの素晴らしい思想と人間像が鮮明に浮かび上がっていた。この人の言葉を一つ引用したい。「社長の仕事は、一緒にいる社員を幸せにすることです」人に対する思いが深いのである。この思いが林さんを頂点とする組織が活性化していく源泉なのである。

 林さんはビー・エム・ダブリュー東京株式会社という1外車の販売会社の社長から、全国で知らない人がいないダイエーの社長・・・時の人となった。今後この人の報道が洪水のように続き、日本の社会にかぐわしき薫風を送ることになるだろう。
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癒しの森567                                 2005年3月2日

             林文子さんの人間像

 2004年7月24日、国際女性ビジネス会議2004での林文子さんの講演から語録の一部を引用してこの人の人間像の一端を紹介したい。
販売店社長の心のこもった研修を受けた後、飛び込みでのセールスを開始、「話を聞いてくれたこの人の役に立ちたい」というおもてなしの気持ちでお客さまと積極的に関わったことで、自然に車が売れていったという。

「部下を育てるのは、今すぐ結果を求めず、子供を育てると思って、心を傾けてあげてください。まず、心のベースを作ってから仕事のスキルをUPさせてあげてください。」心のベースを作ってやれるだけの経営者がどれだけいるだろう。

「心を大切にね、心を大切にしてあげてこそ、その人は本当にモチベートされるのです」具体的には心を理解してやることのように思う。
「人と真正面に向き合うこと。それが何よりも人を感動させ、人を動かすのです」。

 モットーの「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は上司から」については、権威関係が障害になり、部下が上司に心を開いて接するのはとても難しい。だから「上司が心を開いて、部下と真正面に向き合う」ことが重要と指摘していた。

  ・ダイエーは 女性の時代の 先導に リーダー決って 旋風起るか 
     

  
 





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石田ふたみ