『日々の映像』

2005年01月11日(火) スマトラ地震津波(10)津波犠牲者20万人に拡大か

 スマトラ沖地震の津波の報道が連日のように続いている。日々の映像では5日に1回のペースで取り上げて行きたいと思っている。国連ケネディ調整対応部長は10日、記者会見し、「スマトラ沖地震の津波による犠牲者が現在の約15万人からさらに増え、20万人に達する可能性もあることを明らかにした」(1月11日・産経から)無数の島々に住む住人の安否が掌握出来ないでいるのであるから、最終的な死者・行方不明者の合計は20万人を大幅の超えるのだろう。
 
 今回の地震・津波は我々にイヤと言うほど、すさまじさを見せ付けている。阪神大震災のM7級の地震の150倍の威力であるM9の地震が起こると、地球規模に振動を伝える。スマトラ島沖地震の発生から2週間が過ぎた現在も、地球の揺れが続いていることが、オーストラリア国立大学(ANU)の調査でわかったという。ロイター通信によると「縦揺れは地震直後、約20―30センチもあったが、現在は約1ミリにまで弱まっている」という。この微振動はさらに数週間は続くというから今回の地震がいかに大きかったかが分かる。
 
 巨大津波の破壊力を学習する必要がある。インド政府は空軍基地のあるアンダマン・ニコバル諸島に毎日新聞を含む外国人記者団の訪問を受け入れた。「滑走路には亀裂が走り、管制塔は崩れ落ちた。住居地域は海岸に面していたため、直接15メートルを超える津波を受け、4、5階建てのアパートが破壊された」(1月11日・毎日から)ポイントは4、5階建てのアパートが破壊されたことだろう。
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癒しの森516                          2005年1月11日

         「北の零年」沖縄先行公開

 元旦に「夢見る力を保ち続けたい」と題して映画「北の零年」のことと主演の吉永小百合さんのことを書いた。この映画は1月15日公開なのであるが、沖縄県那覇市で8日に先行して公開された。この公開のため37年ぶり、2度目の訪問となる小百合さん。首里城でのセレモニーは00年の沖縄サミット以来2度目という県を挙げての大歓迎となったのだ。上映後の舞台あいさつで観客から惜しみない拍手が送られるなか、挨拶に立ち「温かい拍手が強く強く胸に響いています」と声を詰まらせ、感極まり目を潤ませたという。
  
 吉永早百合さんは、原爆詩の朗読をライフワークにしている。平和への思いを強く持っていることはここで言うまでもない。訪問に当たって吉永さんは「沖縄の方々は戦中戦後、私たちに代わって大変な苦しみや悲しみを経験されたので申し訳ないという気持ちがあり、安易な気持ちでうかがいたくなかった」(スポニチから)と心情を吐露していたという。「安易な気持ちでうかがいたくなかった」という言葉に、吉永早百合さんの人間性・人格を滲んでいると思う。
   
   ・平和への 思いを胸に 沖縄へ 心情伝わり 熱い歓迎
     




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石田ふたみ