『日々の映像』

2005年01月08日(土) 新成人は負け犬(30代・独身・子なし)イヤ

 2004年12月16日人生(女性)の価値観と題して、大学の女性研究者の未婚率を書いた。なにしろ大学の女性研究者は「未婚・子供なし」が約半数もいるのである。適齢期に結婚・出産・育児の休暇を取れないという環境があるのかもしれないが、環境のせいにするのは可笑しいと思う。会話力とコミュニケーション能力に優れた魅力的な女性であれば、男性が放置して置くはずがない。女性研究者は女性の魅力とは・・・の原点に常に立ち返る必要があると思う。30代になってあわてて結婚したいと思っても、そう簡単に相手が見付かるわけがない。

 名コラムで有名な酒井順子さんが「30代以上・未婚・子ナシ」の女性を「負け犬」と表現した、酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』が新聞、雑誌、テレビと各媒体で話題沸騰中だ。自身も「負け犬」の一人であるからこそ見えてくる、30代未婚女性たちの心の風景を描いている。酒井さんは「人生の勝ち負けは結婚で決まるわけではないのに、なぜ30代以上・未婚・子ナシの女性は密かに負けているのだなどという評価を受けるのか。負けてもいないのに負けと見做す人々がいるのなら、面倒だから、「はい、負け犬ですけどそれが何か?」と開き直って宣言したほうが楽ではないか」といっているのだ。

 30代で独身、子どものいない女性を指す「負け犬」という言葉が流行語になり、その言葉の持つイメージが独り歩きしている。これが反面教師となって新成人の意識が変わって来たようだ、結婚情報会社「オーエムエムジー」調査によると若いうちに結婚して出産を望む女性が増えているのだ。すなわち「負け犬」はイヤという反応で、2003年と比較すると次の結果となっている.
       2003年     2005年
早く結婚したい(女性)    11.5%     23.9%
                (メモ 酒井順子さんのプロフィール)
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癒しの森513                           2005年1月8日
       
              いのちみじかし 恋せよおとめ

 2004年12月16日はゴンドラの歌を引用した。まさに「いのちみじかし 恋せよおとめ あかきくちびる あせぬまに」なのである。大学の研究者であっても、プライバシーがゼロと言うことはないのである。恋すべき時期に恋をする・・働く場がどのような知的な世界であっても、1回しか来ない青春を仕事、研究の名の下に犠牲にすべきではない。前段の日々の映像の通り「早く結婚したい」と言う女性が増加することは喜ばしいことである。女性は赤きくちびるが褪せぬ内に、よき伴侶を見つけるのがベストの生き方ではないかと思う。このような動きが拡大すると、少子化のペースが落ちるかも知れない。

 ・青春は アッというまに 流れ行く いのちみじかし 恋せよおとめ
     


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メモ 酒井順子さんのプロフィール
1966年東京都生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを執筆。大学卒業後、広告代理店で3年間の会社員生活をした後、退職。以後、執筆業に専念し、数々の名コラムを発表している。品のある文章ながら、ピリリと辛口なコラムにファンが多い。『少子』『ホメるが勝ち!』『食のほそみち』『観光の哀しみ』『容姿の時代』『煩悩カフェ』など、著書多数。



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石田ふたみ