『日々の映像』

2004年12月23日(木) 今年1〜11月の犯罪情勢〈統計)

 12月11日に振り込め詐欺、21日に簡易裁判所悪用の架空請求という詐欺事件のことを書いた。身近にさまざまな犯罪が発生するので、これらに対する社会の情勢を確認しておく必要があると思う。今年1〜11月なでの犯罪状況を12月17日の毎日新聞から引用したい。

・刑法犯全体の認知件数   236万5206件     7%減
・重要犯罪              2万821件     4%減
(殺人、強盗、放火、強姦略取・誘拐、強制わいせつ)
・重要窃盗犯           37万6330件    12%減
(侵入窃盗、自動車盗、ひったくり、すり)
・詐欺事件の認知件数       7万5427件    42%増
・現金を引き出す事件         4051件    
(不正に取得・作成したカード・被害総額は24億9000万円)
・カードを使った詐欺事件       1472件   
・略取・誘拐事件              287件     18%増
・検挙者数             35万8863人    4%増              
・少年犯罪で刑法犯検挙者数  12万2867人    6%減
・来日外国人犯罪検挙者数      8286人   24%増 

 この犯罪データは人によって受け止め方が異なる。私は検挙者数35万8863人のうち少年の検挙者数が12万2867人もいることが一番目に留まる。逮捕された少年の親たちはほとんど晴天霹靂であっただろう。
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癒しの森497                            2004年12月23日

          森繁久弥:幸四郎弁慶で花道歩く

 11月10日弁慶(松本幸四郎)が主役の勧進帳を鑑賞したことを書いた。歌舞伎を見るのは始めてであったが、最もよく上演される勧進帳の迫力が少しは理解できた。圧巻は何といっても最後の弁慶の飛び六方を踏む最後の場面である。12月20日久しぶりの森繁久弥の立ち振る舞いがスポーツニッポンに報道されていた。超ベテラン俳優・森繁久弥(91)が「勧進帳」の武蔵坊弁慶の大ファンで、先代、先々代から見続けているそうで、セリフを全部覚えているほどの熱の入れようだという。舞台役者でない森繁久弥さんが、勧進帳のセリフ全部覚えているということに感動混じりの驚きを感じた

 「森繁久弥(91)久々に元気な姿を見せた。・・いすに腰掛けた森繁が突然「花道を歩きたい」と言い出した。関係者の心配をよそに、幸四郎に手を引かれ、弁慶が六方を踏む約19メートルの花道を1歩1歩踏みしめた。数分前まで車いすに座った老人の姿はそこにはなかった」という。・・・終演後、森繁久弥弁慶の格好のままで姿を現した幸四郎と何度も握手を交わし「振る舞いが素晴らしい。きょうは本当に参った。何度見ても泣ける。お友だちでよかった」と感無量の表情。これには幸四郎も感極まり、大粒の涙を流したとのことである。心に爽やかな薫風が通りぬけるような話しだ。

   ・伝統の 勧進帳の 支えては 心技みなぎる 千両役者
     





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石田ふたみ