2004年12月17日(金) |
交通事故は減っていない |
交通事故による死者数は減少しているが、事故そのものは減少していない現実を確認する必要があると思う。警察庁は16日、「11月末現在の今年の交通事故死者数が前年同期比4.5%減の6594人となり、年間でも7000人台前半になる見込みだと発表した」(12月16日・共同通信)この死者数1957年以来46年ぶりに8000人を下回った昨年に続き、2年続けて7000人台となることが確実となった。交通事故死者数は戦後増え続け70年に1万6765人と最悪を記録。一昨年にはほぼ半減し、昨年には46年ぶりに7000人台となった。
しかし、事故そのものは減少していないのである。「交通事故発生件数は0.6%増の86万361件、負傷者数は0.2%増の106万9666人と過去最悪だった昨年を上回るペースとなっている」(引用・同)年間の負傷者数が106万9000人という数字は、膨大なものである。現在の交通事故が10年続けば1061万人もの人たちが負傷するのである。10年で日本人の10人に1人が交通事故で負傷する現実を異常な社会現象と捉えるべきだと思う。お互いに10人の中の1人に入らないようにしたいものである。 事故防止は何といってもルールを守ることだが、そうでない人が多くいるのである。例を挙げれば運転中の携帯電話の使用規制である。改正道交法が施行された11月1日からの1カ月間で、運転中に携帯電話を使用したとして2万人余が摘発されている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森491 2004年12月17日
久しぶりの松下幸之助語録
エンピツの時事・社会に「今夜の気分は」というページがある。いつも高い見識の論説を展開している。12月14日は「この世に存在する一切のものに、不要なものなどなにもない」という松下幸之助の語録が引用されていた。ページの管理人TAKA氏は「彼が遺した名言の数々は、挑戦する意欲への 『 無限の広がり』がある」と解説していた。この松下幸之助の「「この世に存在する一切のものに、不要なものなどなにもない」を言葉として理解するのは容易である。しかし、この言葉が発せられる背景に松下幸之助の不動の哲学的な基盤があると言わねばならない。
2003年11月23日に松下幸之助の人間観を引用した。「人間とは繁栄への能力を秘めたなんと素晴らしい存在であろう。あたかも磨けば光るダイヤモンドの原石のようなものだ」と。人間は繁栄への能力を秘めた素晴らしい存在と指摘しているのだ。この2つの言葉は表現する内容を異にするが、その源の認識(哲学)は同一であると思う。人間は磨けば光る、・・そう考えるか、そう信じるか、これが一人の人間を成長させるかどうかの分岐点になる。
・平等に 内なるダイヤを 保ちゆく 磨けば光ると 思うか否か
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