『日々の映像』

2004年12月04日(土) 経常益1000億円以上の企業、60社に増加 

  日本企業の強さの象徴は、トヨタを頂点とする自動車メーカーである。「米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)と同2位のフォード・モーターは05年1〜3月期の生産台数を前年同期比で1割近い大幅減産に踏み切る」(12月2日・毎日から)と発表した。好調な日本メーカーの販売攻勢に押されて、新車販売台数が低迷しているのだ。11月の新車販売台数はGMが前年同月比12.8%減、フォードが同7.3%減と大きく落ち込んでいる。反面、日本メーカーはトヨタ自動車が同8.8%増、ホンダが同3.1%増、日産自動車が同31.0%増との攻勢となっている。日本のメーカーが、ゼネラル・モーターズ(GM)とフォードを席捲する勢いなのである。

 日本経済新聞社の集計によると、経常利益が1000億円以上となる企業は「前年度より22社増え、過去最高の60社となる」という。世界的な需給ひっ迫の追い風を受けて収益が拡大する素材メーカーや海運企業が新たに加わるようだ。60社のうち53社が増益となる。「前年度と比べた増益率が最も高いのは利益が5.7倍となるクボタ。新日本石油や任天堂、富士通なども2倍以上に拡大する」(12月2日・日経から)という。最も注目されるのは新日本製鉄が10位以内に浮上する見通しであることだろう。10年以上に渡って低迷して来た素材メーカーの復権があるだろうか。日本の自動車の優秀性は、いつまでも腐食しないという素材メーカーの優秀でもあるのだ。
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癒しの森478                           2004年12月04日

               恩 に 報 い る

  今年5月から初めた朝の散歩は、思わぬドラマを生むものである。その人を意識するようになったのは今年7月ごろであった。朝歩きだして20分のところに、24時間営業のスーパーがあり、20人余り食事と休憩できる空間がある。散歩の最初のころはここで小憩したのである。ここにほぼ毎日歩くこともおぼつかない様な老人がいた。姿かたちを表現すれば乞食同然の印象であった。毎日いるので、自然と言葉を交わすようになった。
この老人は、このスーパーで1個30円のうどんを食べているのが常であった。少なくとも130円のおにぎりを買うお金がないとの印象であった。当然のことながらこの老人から家族が離れていることは容易に予測できた。
  
 2ヶ月ほど前から散歩に出るとき、発芽玄米おにぎり1個を温めて老人にやるようになった。ろくなものを食べていない老人にとって、ゴマを多く掛けた発芽玄米おにぎり1個食べることは体調の変化も与えたようであった。最近は以前と比べて元気になってきた。この人の今後の為に高齢者福祉協会の関係者に紹介するなどもした。私の行為に恩を感じたのか、最近は驚く行動を取り始めた。この人の足は自転車しかない。自転車で何と40分余りかかる山林に行って、イチョウの実・ふきのとう・国有地に自生している大根の葉・などを採集して我が家に届けるのである。ここで多くを書けないが、恩に報いる心根を持った人なのである。故にこの人の人生何かが起こるのでないかと思っている。

   ・僅かなる おにぎり1個の 恩なのか 元気で動く 人の心根
     








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石田ふたみ